2016 筑波ロードレース選手権第3戦《開催レポート》

2016 JAF 筑波ロードレース選手権第3戦

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決勝レポート / RACE REPORT

市橋貴志、ポールタイム抹消も怒りの開幕3連勝

TC-mini

 ホールショットはNo.21山﨑敏夫。予選1位のNo.7高橋孝浩が続く。しかし予選時にコース外走行でポールタイムを抹消されたNo.16市橋貴志がその鬱憤を晴らすがごとく早々にトップを奪う。さらにNo.38山内健太とNo.17海老名輝悦を加えた5台が先頭集団を形成した。中でも市橋と高橋は激しく競り合い、トップを奪い合う。しかし7周目に入ると先頭の市橋がスパート。対する高橋は痛恨のミスで集団の最後尾へ後退。そのまま逃げ切った市橋が怒りの開幕3戦勝を達成。2位争いは山﨑、高橋、海老名、山内の順で決着した。

田中稔一、コースレコードをマークして完全制覇

TC400 TC250

 予選2位のNo.39岸本吉広が先行して3周に渡ってレースを引っ張る。No.1田中稔一、No.19増田雄基、No.2中島将登、No.44貝﨑主典、No.9西田敏郎、No.99池田宗敏らが続いて7台が先頭集団を形成。このうち田中が4周目にトップを奪い、逃げ始める。ついて行けたのは岸本だけだったが、田中は9周目にコースレコードをマークして岸本を突き放し、独走でポールtoウィンを達成。岸本は悔しい2位。増田は激しい3位争いの中で転倒を喫し、集団バトルを制した3位の貝崎がTC250優勝。以下中島、池田、西田の順でゴールした。

矢﨑敬志、ポールtoウィンで今シーズン2勝目

S80

 予選1位のNo.72矢﨑敬志が先行。No.2藤﨑直之、No.7高野健、No.5古沢智明らが続いて4台の先頭集団が形成された。矢﨑はエンジンパワーを武器に逃げ切りを図るが、藤﨑はブレーキングで差を詰める。レース後半には優勝争いが矢﨑と藤﨑に絞られ、矢﨑-藤﨑の順で最終周へ。ここで藤﨑は早めに動き、1コーナーでトップへ浮上。しかし最高速で優位に立つ矢﨑がバックストレートで再逆転に成功。最後は横並びでゴールしたが、タイム差なしで矢﨑が2勝目をマーク。藤﨑は悔しい2位。高野は古沢を振り切って3位となった。

11台によるカオスな集団バトル。勝ったのは豊島智博

CBR250R Dream CUP

 No.11豊島智博がホールショット奪う一方、No.53佐々木將旭が先頭に立って1周目を終了。さらにNo.3家根谷大晟、No.70高橋直輝、No.56渡辺瑛貴、No.72斉藤魁、No.18吉田隼、No.19中村竜也、No.27佐藤進之介、No.29梅田虎太郎、No.83幡多智子を加えた11名が先頭集団を形成した。11台が隙あらばインに飛び込むカオスな集団バトルから豊島、家根谷、高橋の3台が抜け出し勝負は最終周へ。最後は横並びでゴールへ飛び込んだ結果、イン側にいた豊島が優勝をもぎ取った。家根谷は同タイムの2位。高橋は約0.2秒差の3位だった。

國井勇輝、ライバルを寄せ付けずポールtoウィン

J-GP3/Mono3

 No.56埜口遥希がホールショットを決めたものの、ほどなくポールシッターのNo.92國井勇輝がトップを奪う。1周目からペースを上げた國井は数周でライバルを引き離して独走。終わってみれば2位以下に13.5秒もの大差をつける圧勝で完全制覇を達成した。予選2位のNo.12山中琉聖は2周目に2番手へ浮上して國井を追ったが、埜口との接近戦で遅れを取り単独の2位に終わった。一方、埜口は14周目の第2ヘアピンで痛恨の転倒。4台による3位争いはNo.72鈴木光来、No.24平間光司、No.45川﨑祥吾、No.3福嶋佑斗の順で決着。

奥田教介、左足負傷も敵なしの開幕3連勝

ST600

 ポールシッターのNo.57奥田教介がホールショットからレースを引っ張っていた4周目、多重クラッシュ発生により赤旗が提示され、15周で第2レースが行われることになった。第2レースでは奥田が1周目を5番手と出遅れたものの、3周目のバックストレートでトップに浮上。その後は順当に後続を引き離した。終盤には左足を負傷している影響で走りが乱れたが、それまで築いたリードに助けられ開幕3連勝をポールtoウィンで達成。ピラポン・ブンラートとケミンス・クボのタイ・ヤマハ・チームノリック組は2-3位でフィニッシュした。

好判断のスパートで優勝を手にした中村知雅

TC-Formula/JSB1000

 No.99鍋城正八が先頭で1コーナーへ飛び込み、No.55笹原隆雄が続く。さらにNo.23中村知雅が加わって3台がトップを争う。このうち3番手で様子を見ていた中村は、上位2台のペースが上がらないと判断して7周目のバックストレートでトップへ浮上。鍋城と笹原はしばらく食い下がっていたが、中村は彼らを徐々に引き離し最終的に4秒以上のリードを築いて優勝した。鍋城は辛くも笹原を抑え切って2位。No.80相川享までの上位4台はJSB(I)クラスで、5位のNo.26冨岡琢磨がTC-F優勝。JSB(N)優勝はNo.6泉沢信明だった。

先行逃げ切りでポールtoウィンの豊島怜

JP250

 予選1位のNo.77豊島怜が先頭で1コーナーへ飛び込む。1周目から逃げ始めた豊島は、2位争いが激しかったことも追い風となり、ライバルを8秒以上引き離すぶっちぎりでポールtoウィンを達成。CBRカップ優勝の弟智博とともに兄弟ウィンを決めた。一方、No.24杉山優輝とNo.27石井千優は激しく2位を争い、何度か順位を入れ替える。2台の激闘は後方からNo.4吉澤隆を引き寄せ、杉山、吉澤、石井の順で最終周へ。勝負は最後まで予断を許さなかったが、辛くも逃げ切った杉山が2位。吉澤が続き、石井は悔しい4位に終わった。

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