2017 筑波ロードレース選手権第1戦《開催レポート》

2016 JAF 筑波ロードレース選手権第1戦

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決勝レポート / RACE REPORT

市橋貴志vs山内健太。山内が見事な逆転勝利

TC-mini

 No.16市橋貴志が先頭で1コーナーへ飛び込み2017年決戦の火蓋が切られた。市橋は一旦、後続を引き離したものの、数周でNo.38山内健太が追いつき一騎打ちとなる。逃げる市橋に対し、山内は2番手に留まり市橋の走りを観察する。そして10周目、満を持した山内が1コーナーでトップに浮上。対する市橋はバックストレートで前に出たが、山内は慌てず最終コーナー立ち上がりでトップを奪還。そのまま最後の1周をブロックラインで走り切り、見事な逆転勝利を達成した。市橋は悔しい2位。No.18榊原務が単独の3位となった。

海野涼、一騎打ちを制して初優勝。TC400は西田敏郎

TC400 TC250

 予選2位のNo.9西田敏郎がホールショットを決めて先行。No.98海野涼、No.99池田崇敏、No.88小川享らが2位集団を形成する。しかし西田は逃げ切るまでには至らず、逆に5周目には後続の3台に追いつかれ4台の先頭集団となる。ここから西田と海野が抜け出すが、西田のペースが上がらないと判断した海野は10周目にトップを奪い、0.284秒差でラストラップへ突入。西田も最後まで攻めたが、最終的には海野が0.247秒で逃げ切り嬉しいTC250の初優勝を達成した。2番手の西田はTC400優勝。約5秒遅れて池田が3位に入った。

好判断で集団から抜け出した大木俊二が優勝

S80

 ホールショットはNo.3藤﨑直之。No.1矢崎敬志、No.2高野健、No.4小池亜久里、NO.27大木俊二、No.5早田茂らが続いて序盤の先頭集団を形成する。このうち大木は集団のペースが上がらないと判断して3周目にトップに立ち、ほどなく集団から抜け出す。その後も手綱を緩めなかった大木は、2位以下に6秒以上の大差をつけて優勝。一方、2位争いは早田が脱落後、4台が一団となって最終ラップへ突入。1コーナーで集団の先頭に立った藤﨑に対し、矢崎はバックストレートで逆転して2位となった。以下藤﨑、高野、小池の順で決着。

比企徹、最終ラップの最終コーナーで逆転勝ち

CBR250R Dream CUP

 No.17比企徹がホールショットを決める一方、No.83幡多智子がトップに立って1周目を終了。さらにNo.18吉田隼、No.11岡部怜、No.56櫻井芽依、No.73海老沼拓郎らが続く。しばらくはトップ6が接近したまま周回を重ねていたが、7周目の1コーナーでの攻防の後、比企、吉田、幡多らが抜け出す。そして幡多、比企、吉田の順で最終周へ。幡多は当然、後続をブロックしながらバックストレートに入ったが、比企は一瞬の隙を逃さず最終コーナーでインへ飛び込み優勝をさらった。以下吉田、岡部、櫻井、海老沼の順でゴールした。

太田虎之進がポールtoウィン。国内ライセンスは岡谷雄太

J-GP3/Mono3

 No.11太田虎之進が先頭で1コーナーに入るが、No.61岡谷雄太がトップを奪って1周目を終了。No.3家根谷大晟、No.12船田俊希、No.45川﨑祥吾らが続いて5台の先頭集団が形成された。しばらく集団の中で様子を見ていた太田が逃げ始めたのは6周目で、逃がすまいと岡谷も追走したが、その差はじりじりと広がり、レースが後半を迎えた頃には太田の独走状態となった。そのまま太田は2位以下を2秒余り引き離して見事なポールtoウィンを達成。2位の岡谷は国内ライセンス優勝。3位争いは川﨑、船田、家根谷の順で決着した。

JKライダー平野ルナ、女性初のST600制覇

ST600

 JKライダーのNo.17平野ルナがホールショットを決めて先行。1周目から後続を引き離して独走態勢を築く。このまま逃げ切るかに思われたが、7周目に2番手へ浮上したNo.16罍純一郎が勢いそのままに平野との差を詰め始めると、平野の走行ラインが乱れ始め、14周目には両者がテールtoノーズの状態となる。しかし平野はここから持ち直し、約0.5秒差で逃げ切ってポールtoウィンを達成。女性のST600初優勝を遂げた。最後まで続いた3台による3位争いはNo.21二瓶祐輔、No.19中村竜也、No.91木村寿史の順で決着した。

怒涛の追い上げで平野恭正が優勝

TC-Formula/JSB1000

 No.60山中正之がホールショットを決める。No.14竹田敏彦、No.80相川享、No.11平野恭正、No.75池田吉隆らが続いて縦一列の先頭集団が形成された。7周目には相川と池田が集団から抜け出し優勝争いを展開する一方、12周目には後方から追い上げてきた平野が優勝争いに加わる。平野の勢いは止まらず速攻で池田を攻略すると、4周にわたって相川の背後につけ、17周目のダンロップコーナーでトップを奪取。そのままTC-Fの平野が嬉しい勝利を得た。相川が続き、3位の池田はJSB(N)優勝。5位のNo.7前川泰志がJSB(I)優勝となった。

辛くも勝利したST600(I)の清末尚樹。村瀬健琉はJ-GP2優勝

ST600(I)/J-GP2

 No.70清末尚樹が真っ先に1コーナーへ飛び込み、後続を引き離していく。その後方ではNo.18田所隼、No.40南本宗一郎、No.41岡本裕生らが2位を争う。ところが1周目を8位と出遅れたNo.39村瀬健琉が怒涛の勢いで順位を上げ、8周目の1コーナーで2番手に浮上する。一方、トップの清末は15周目に周回遅れに行く手を阻まれて村瀬の急接近を許してしまう。しかし村瀬も追い上げでタイヤを消耗しており、最後は両者横並びでゴールした結果、辛くも清末が勝利を手にした。2位の村瀬はJ-GP2優勝。以下南本、田所、岡本の順でゴール。

ぶつけてインをこじ開ける大バトル。優勝は豊島怜

JP250

 No.35小椋華恋がホールショットから先行。No.77豊島怜、No.26田中敬秀を加えた3台がトップを争った。何度も順位を入れ替える激闘が続き、終盤にはさらにヒートアップ。11周目の第1ヘアピンでは先頭を行く豊島に対し、小椋が接触しながらインをこじ開けてトップを奪うと、ラストラップには豊島が同じ所でやり返す。その後、小椋は先頭を取り返したが、最後は豊島が最終コーナーで逆転して劇的な優勝を決めた。敗れた小椋は悔し涙を隠さない。3位には田中が続き、混迷を極めた7台による4位バトルはNo.13藤村太磯が制した。

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