2016 筑波ロードレース選手権第1戦《開催レポート》

2016 JAF 筑波ロードレース選手権第1戦

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決勝レポート / RACE REPORT

photo_2 先手を取ったのは予選1位のNo.16市橋貴志で、ホールショットから後続を引き離していく。市橋は一昨年、全勝で王者を獲得したものの、ダブルエントリーに挑んだ昨年はどっちつかずで辛酸をなめていた。終わってみれば2位以下を5秒以上離す圧勝で市橋が完全制覇を達成。周囲に復権を示した。No.72高橋孝浩、No.21山﨑敏夫、No.17海老名輝悦らによる2位争いは、昨年王者の高橋が制す一方で海老名は最終ラップに転倒。4台による4位争いはNo.36吉田正、No.38山内健太、No.88榊原務、No.58宮本孝之の順で決着した。

photo_2 真っ先に1コーナーへ飛び込んだのはポールシッターのNo.19増田雄基。しかし予選2位のNo.39岸本吉広が先頭を奪って1周目を終了。No.1田中稔一が続いて2台がマッチレースを展開した。序盤からバトルをリードしていたのは岸本だが、終盤を迎えると様子を見ていた田中が勝負に出て11周目に岸本を攻略。岸本も踏ん張ったが、最後は田中が岸本を0.2秒差で振り切ってTC400の逆転優勝を達成。増田、No.36松田明満、No.9西田敏郎、No.44貝﨑主典らによる3番手争いは、集団を抜け出した増田が制してTC250優勝を手にした。

photo_2 S80と言えばこのクラスを極めたベテラン勢の独壇場だったが、開幕戦は新勢力が台頭する結果となった。ホールショットはNo.72矢﨑敬志。対してベテランNo.7高野健がトップに立って1周目を終了。若手のNo.6小池亜久里とベテランNo.2藤﨑直之も続いて4台の先頭集団が形成された。矢﨑は2周目にトップへ返り咲く一方、2位に上がった藤﨑は7周目の第1ヘアピンでスリップダウン。高野と小池は再三仕掛けたが、矢崎が逃げ切って嬉しい初優勝を達成。小池はゴール直前で高野をかわして2位。高野は悔しい3位に終わった。

photo_2 開催5年目のCBRカップは例年同様激戦だった。予選1位のNo.53佐々木將旭がホールショットを決めたものの、No.3家根谷大晟が先頭に立って1周目を終了。そしてNo.11豊島智博、No.56渡辺瑛貴、No.70高橋直輝らを加えた計5台が優勝争いを展開した。このうち佐々木と家根谷のバトルは熾烈を極め、何度も先頭を奪い合う。最終的には11周目のバックストレートで前に出た家根谷がそのまま逃げ切って優勝。佐々木、渡辺までのトップ3は全員が15才の若手だった。続く高橋と豊島は同タイムでゴールしたが、高橋が4位となった。

photo_2 No.3福嶋佑斗、No.56埜口遥希、No.72鈴木光来の3台がトップ争いを展開した。このうち福嶋と埜口は序盤から激しく競り合って先頭を奪い合う。鈴木は3番手で様子を伺う作戦だ。均衡が破れたのは12周目に鈴木が福嶋と埜口の間に割って入ってからで、14周目には埜口がトップを奪還する一方、福嶋は一瞬のミスで転倒。一方、ここまでタイヤを温存していた鈴木はスパートして15周目に初めて先頭に立つ。埜口も追走し、最後は横並びでゴールに飛び込んだ結果、鈴木が優勝。埜口は悔しい2位。3位には単独でNo.21中山愛理が入った。

photo_2 今年からブリヂストンタイヤのワンメイクとなったST600の開幕戦は大波乱のレースとなった。2周目に発生した転倒によりレースは赤旗中断。3周減算の15周で行われた仕切り直しのレースではNo.57奥田教介とNo.78クボ・ケミンスの一騎打ちとなったが、黄旗提示中だった13周目の1コーナーで2番手のクボが転倒。この際に漏れたオイルに3番手のNo.11渡辺海志郎が乗って転倒。この事故で再び赤旗が提示され、規定により12周でレースが成立。優勝は奥田で、クボは失格。このため正式結果では渡辺が2位に繰り上がった。

photo_2 ST600で大幅に時間が遅れたため以降のレースは3周減算となった。ホールショットはNo.99鍋城正八だが、ほどなくNo.55笹原隆男がパス。そしてNo.80相川享を加えた3台が優勝争いを展開した。鍋城はペースが上がらず4周目に相川にパスされる。さらに相川は7周目にトップを奪うが、10周目の1コーナーで笹原が先頭を奪い返す。相川も負けじと2周後にトップへ再浮上して最終周へ。笹原は裏をかく形でダンロップコーナー進入時に相川を攻略し、JSB(I)優勝を達成。TC-F優勝はNo.26冨岡琢磨、JSB(N)優勝はNo.6泉沢信明だった。

photo_2 4月に行われる全日本開幕戦の練習を兼ねたエントリーが多かったため、今回はST600(I)とJ-GP2の2クラスで1レース開催となった。レースは、予選でコースレコードをマークしたNo.9榎戸育寛がホールショットから先行。No.5前田恵助が続き、榎戸と前田の一騎打ちとなった。前田も奮闘していたが、前を行く榎戸には明らかに余裕があり、ラスト2周となった時点で榎戸がスパート。前田を引き離してST600(I)でポールtoウィンを達成した。J-GP2(N)はNo.77羽田大河のみの出走だったが、予選でコースレコードを更新している。

photo_2 昨年までのST250がダンロップワンメイクのJP250として装い新たに開催された。30台が出走した決勝ではNo.69薄井徹也がホールショットを決め、No.1中沢寿寛が続く。ここから宿命のライバル同士によるマッチレースが始まった。2周目に中沢がトップを奪ってからは、ほぼ順位変動はなかったが、水面下では激しい神経戦が繰り広げられていた。そして最終ラップに突入。絶妙なブロックを見せる中沢に対し、薄井は最後のワンチャンスに賭けてゴールラインで並びかける。結果は同タイムながら中沢の勝利。薄井もnat優勝を手にした。

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