2016 筑波ロードレース選手権第4戦《開催レポート》

2016 JAF 筑波ロードレース選手権第4戦

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決勝レポート / RACE REPORT

4台バトルを制した山﨑敏夫。高橋孝浩が逆転で2連覇

TC-mini

 ここまで全勝のNo.16市橋貴志がポールポジションからホールショットを決め、No.72高橋孝浩が続いて1周目を終了。この2台が1-2体制で周回していた6周目、市橋がまさかのストップ。これで高橋がトップに立ったが、ほどなくNo.88榊原務、No.38山内健太、No.21山﨑敏夫ら2位集団に追いつかれる。4台は熾烈なバトルを繰り広げ、山﨑、高橋、山内、榊原の順で最終周へ。山﨑は巧みなラインでライバルをブロックし、0.071秒差で逃げ切り嬉しい優勝を遂げた。高橋は2位で2連覇を達成。以下山内、榊原の順でゴールした。

田中稔一、4戦全勝でTC400チャンピオン獲得

TC400 TC250

 No.39岸本吉広を先頭に、No.90西澤耕治、No.44貝﨑主典、No.1田中稔一、No.74下村一弘の順で1周目を終了。ほどなく貝崎が遅れる一方、No.2中島将登を加えた計5台が先頭集団を形成した。ここから岸本と田中が抜け出し、田中が7周目にトップを奪う。さらに後方から下村が優勝争いに加わるが、逆に岸本は脱落。そして田中、下村の順で最終周へ。ここで田中がスパート。一気に下村を引き離し、全勝でTC400王者を獲得。2位の下村はTC250優勝。終盤の追い上げで中島が3位に入り、6位の貝﨑がTC250王者となった。

藤﨑直之、8年ぶりの勝利。矢﨑敬志が初タイトル

S80

 No.72矢﨑敬志、No.7高野健、No.2藤﨑直之の3台が優勝争いを展開した。ホールショットを決めたのは矢﨑だが、2周目に高野がトップを奪う。さらに藤﨑が4周目に2番手へ浮上し、ここから高野vs藤﨑の激闘が始まった。一方で矢﨑は優勝争いから後退。藤﨑は7周目の1コーナーでトップに立つが、高野はバックストレートでトップを奪還。しかし2周後に藤﨑が先頭に立つと、高野はラインを乱し始める。そのまま藤﨑が逃げ切り優勝。8年ぶりの美酒に酔った。高野は悔しい2位。矢﨑は我慢のレースでS80の初タイトルを獲得した。

豊島怜、ポールtoウィンで初代王者を獲得

JP250

 ポールシッターのNo.77豊島怜がホールショットを奪い、No.27石井千優が追う。続いたNo.4吉澤隆とNo.24杉山優輝が1周目の第2ヘアピンで転倒するアクシデントが発生し、その影響で豊島と石井が抜け出す形となった。快調に飛ばす豊島に対して石井も食い下がったが、豊島は石井を徐々に引き離してレースが折り返す頃には独走態勢を確立。そのまま3秒差で逃げ切った豊島が優勝。ポールtoウィンでJP250(N)の初代チャンピオンを獲得した。3台による3位争いはNo.71大谷朋之、No.14小澤俊輝、No.87高橋孝浩の順で決着。

若手4人のぶつかり合い。赤旗中断で優勝は岡谷雄太

J-GP3/Mono3

 No.61岡谷雄太、No.72鈴木光来、No.3福嶋佑斗、No.56埜口遥希の若手4人が優勝争いを展開した。先頭を行く岡谷に対し、鈴木は8周目の最終コーナーでトップを奪う。しかし直後の1コーナーで岡谷がトップを奪還。11周目には再び鈴木がトップに立つものの、1周後に岡谷がトップへ。その後も激しく競り合った岡谷と鈴木の勝負は大詰めで限界を超え、岡谷がアジアコーナーで転倒。この転倒で赤旗が提示され、規定により16周終了時でレース成立。優勝は岡谷で、2位の鈴木はチャンピオンを獲得。以下埜口、福嶋という結果だった。

奥田教介、4戦全勝でチャンピオン獲得

ST600

 ホールショットはNo.1目代祐紀。しかし3周目にNo.74ケミンス・クボがトップを奪うと、ペースを上げて後続を引き離す。一方、予選1位のNo.57奥田教介は1周目を9番手と大きく出遅れたが、所かまわずパッシングを続け、9周目に2番手へ浮上。クボも懸命に逃げるが、奥田の勢いは止まらず14周目にはテールtoノーズとなる。しかし15周目の1コーナーで周回遅れが絡み、クボと奥田の間隔が広がる。そのままクボがトップでチェッカーを受けた。しかしクボは白旗無視により1周減算となり、奥田が4戦全勝で王者を獲得した。

中村知雅がライバルを寄せ付けずポールtoウィン

JSB1000

 ポールシッターのNo.23中村知雅が先頭で1コーナーへ飛び込み、1周目から後続を引き離していく。続いたNo.81佐藤武美はジャンプスタートによるペナルティを受けて脱落。代わってNo.55笹原隆男が2番手へ浮上した頃には、すでに中村が独走態勢を築いており、そのまま中村が先行逃げ切りのポールtoウィンを達成した。2位の笹原はJSB1000(I)のチャンピオンを獲得。3位のNo.80相川亨は単独でゴール。2台による4位争いはNo.14竹田敏彦が制し、5位のNo.6泉沢信明は4戦全勝でJSB1000(N)のチャンピオンとなった。

鈴木一史、ポールtoウィン。タイトルは年間3勝の冨岡琢磨

TC-Formula

 今回はエントリー増により単独開催となった。ホールショットはNo.79谷津太郎が決めたが、予選1位のNo.93鈴木一史がトップを奪って1周目を終了。鈴木についていけたのはNo.5福永大輔だけだったが、徐々に2台の間隔が開き出し、レースが後半に入った頃には鈴木の独走状態となった。そのまま鈴木がポールtoウィンを達成。一方、終盤に入ると3番手の谷津が2番手の福永に急接近。16周目にはテールtoノーズとなったが、福永が0.5秒差で逃げ切り2位となった。チャンピオンは年間3勝を挙げた5位の冨岡琢磨が手にした。

3台バトルを制した家根谷大晟。年間王者は豊島智博

CBR250R Dream CUP

 No.3家根谷大晟がホールショットから先行。No.11豊島智博、No.56渡辺瑛貴が続いて3台による優勝争いが始まった。集団を引っ張る家根谷に対し、渡辺は6周目の第1ヘアピンでトップを奪う。しかし9周目に家根谷がトップに返り咲く。10周目には再び渡辺が先頭を奪い、渡辺、家根谷、豊島の順で最終周へ。2番手に下がった家根谷だが、バトル中に直線でライバルを抜けることを確認しており、狙い通りにバックストレートでトップを奪還。嬉しい優勝を手にした。渡辺は悔しい2位。3位になった豊島はチャンピオンを獲得した。

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