Race Report
2026 筑波ツーリスト・トロフィー in APRIL
待ちに待った2026シーズン最初の筑波TTが開催された。空は晴れ渡り、日が昇るに連れて気温はぐんぐん上昇して最高で28度、路面温度は47度に達し初夏の暑さとなった。参加者も晴れ晴れとした気分でレースを楽しんだ1日だった。
NS2
5名による優勝争い。石戸谷稔が3連勝達成
1周目の第2ヘアピンで発生した3台クラッシュにより赤旗が提示され、2周減算の8周で仕切り直しとなった。No.22佐藤立樹がホールショットを決め、対してNo.46伊藤祐太がトップを奪って1周目を終了。さらにNo.14石戸谷稔、No.2渡邉一樹、No.40野村勝を加えた5名が先頭集団を形成した。このうち1周目を3位で終えた石戸谷は序盤から打って出て3周目に先頭へ立つ。しかしライバル勢も石戸谷を逃がさず接戦が続き、石戸谷、渡邉、伊藤、佐藤、野村の順で最終周へ。2番手の渡邉は一発逆転を狙いゴール直前で並びかけたが、届かず石戸谷が昨年から続く3連勝を達成した。渡邉が続き、伊藤、佐藤、野村の順で勝負が決した。
NM/B.O.T.T.(ACT)/MDT/NT1
富樫崇郎が先行逃げ切りで優勝
今回からNMが混走となったが、そのNMのNo.20富樫崇郎が真っ先に1コーナーへ飛び込む。富樫はそこからペースを上げて独走に持ち込んだ。その後方ではNo.88柴崎優作、No.2寺川省克、No.45石塚孝雄、No.46浅野啓治、No.99諸貫大輔らが2位集団を形成する。一方で富樫は最終周へ入ったが、2位集団を抜け出してきた寺川との差が一気に縮まり優勝争いが緊迫する。それでも富樫は前半の貯金で逃げ切り0.2秒差で優勝を手にした。2位の寺川はNMの卒業タイムをクリアした。柴崎、諸貫までの上位4名はNMクラス。5位の石塚がBOTT(ACT)優勝を得た。浅野は6位。NT1優勝はNo.29岡村次郎、MDT優勝はNo.13吉田功だった。
NT2/N250F/NS1
2気筒の旋回性を武器に掛川啓一が優勝
No.3近藤秀明がホールショットを決め、No.69橋本卓哉、No.60掛川啓一と続いて3名による優勝争いが始まった。序盤は4気筒の近藤がレースを引っ張っていたが、掛川は2周目に2番手へ浮上し、近藤の背後で攻略の機会を伺う。そして掛川は最終コーナーを2気筒のコンパクトなラインで旋回すると、5周目の1コーナーで近藤のインに入りトップへ浮上する。一方で近藤は旋回性で苦戦し、7周目には橋本にも前を許す。そして最終周、掛川は巧みなブロックラインで橋本を抑えて嬉しい優勝を遂げた。橋本は僅差の2位。3位の近藤はN250F優勝を手にした。No.75尾張良介が続き、5位のNo.92植村哲也はNS1優勝となった。
NB/MT1
渡辺正起のポールtoウィン
スタート直前にエンジンストールが発生し、1周減算の9周でレースが始まった。No.95石井智也が先頭で1コーナーへ飛び込む一方、No.2渡辺正起がトップに立って1周目を終了した。石井はジャンプスタートの判定を受け黒旗が提示されたが、気付かず周回を続けたため失格となった。NB(EX:卒業者)の渡辺はその後も快調に飛ばし、20秒もの大量リードを築いてポールtoウィンを成し遂げた。その後方ではNo.44吉永達とNo.9相浦晃が2位を争っていたが、レース後半に入ると吉永が相浦を引き離して2位となりNB優勝を手にした。相浦が続き、No.3長谷川幸宏は単独の4位でゴール。5位のNo.5土岐英俊がMT1優勝となった。
FT1/FT2
庄司賢治vs佐藤陽。2気筒の庄司が優勝
今回から単気筒のFT1クラスが新設された。No.59佐藤陽がホールショットを決め、No.3庄司賢治が続いて優勝争いは両者による一騎打ちとなった。このうち庄司は2気筒パワーを活かして2周目の1コーナーでトップに浮上する。対して佐藤は単気筒の軽量を武器にブレーキングで差を詰めるが、直線に入ると庄司がエンジンパワーでリードを広げる。同様の攻防が繰り返され、最終的には庄司が0.5秒のリードを築いて優勝を遂げた。続いた佐藤は単気筒で健闘し、FT1優勝を手にした。No.46安藤志朗とNo.62岡﨑雅之による3位争いは激闘の末、安藤が競り勝った。No.17中村匠は序盤から徐々に順位を上げて単独の5位でレースを終えた。
KTM 390 CUP
植村哲也が貫録の勝利
エンジンストールと接触転倒のため3周減算の7周でレースが行われた。No.92植村哲也はホールショットを決めると、短期決戦王道の先行逃げ切りを図る。一方、1周目を5位と出遅れたNo.38武田聖浩は懸命に挽回し、やがて植村に追いつく。武田の勢いは止まらず5周目の1コーナーでトップに立つが、直後のS字で植村がトップを奪還。そして最終周、植村はバックストレートでラインを大きく右側に振って逃げ切り優勝。武田は悔しい2位。3位争いは4名が集団でゴールに飛び込んだ結果、No.27磯雅幸、No.37中林茂喜、No.2野崎俊宏、No.77長尾秀隆の順で決着した。このうち中林はCC優勝。NF優勝はNo.88戸口大輝だった。
B.O.T.T.(WCT)/MIP
新庄雅浩が全員抜き。優勝は辻林俊之
No.28辻林俊之がホールショットから先行し、No.51砂塚知男が続く。その真後ろではNo.41竹田敏彦とNo.71新庄雅浩が第1ヘアピンでグラベルに飛び出す。序盤は辻林、砂塚、No.2渡辺正起らが3つ巴の優勝争いを展開したが、最下位まで転落した新庄は阿修羅のごとく追い上げ、ところ構わずライバルを蹴散らしていく。そして先頭集団に追いつくと、躊躇せず8周目のダンロップコーナーでトップに浮上する。そのまま新庄は賞典外ながら3秒余りのリードを築きトップでチェッカーを受けた。優勝は辻林で、砂塚、渡辺と続いて砂塚はMIP優勝となった。No.45北原雄爾、No.27舛井宗一朗はそれぞれ単独の4、5位でゴールした。



























