Race Report
2024筑波ロードレース選手権 第3戦
夏真っ盛り! 第3戦は快晴の8月10日に行われた。気温は最高で36度を超え路面温度も60度に迫るなど、年間で最も厳しいと言っていいコンディションだった。激闘を繰り広げたライダーから流れる汗は美しかった。
TC400/TC250

早めに勝負に動いた梶山采千夏が快勝
ホールショットを決めたNo.39柴田陸樹が直後の立ち上がりでリヤを滑らせて転倒。代わってトップに立ったのはNo.7浅野毅で、No.6梶山采千夏、No.9西田敏郎、No.99池田宗敏らが続いて先頭集団を形成した。このうち梶山は早めに動き、3周目の1コーナーでトップに浮上する。梶山はそこから後続を引き離しにかかり、シフターのマイナートラブルを抱えたまま2.2秒のリードを築いて嬉しい優勝を遂げた。後続の2位争いは7周目の1コーナーで前に出た池田が制し、浅野は3位でゴール。西田が続き、5位のNo.88小川亨はTC250優勝。3名による6位争いはNo.18山内健太、No.66加藤顕央、No.1松田明満の順で決着した。
JP250 DUNLOP OFFICIAL TYRE SUPPLIER/
CBR250RR Dream CUP

森山浬が2戦連続ポールtoウィン
No.28森山浬がホールショットから先行し、1周目からペースを上げて独走に持ち込んだ。そして森山は後続を6秒余り引き離して2戦連続のポールtoウィンを達成した。対照的に2位争いはNo.89大和田亮介、No.91伊藤翼、No.8渡辺瑛貴、No.34今井勝也ら4名による大混戦となった。バックストレートや1コーナーで何度も順位が入れ替わる激闘の末、11周目の1コーナーでトップに立った大和田が最終周にライバルをブロックして争いを制し2位でゴール。以下渡辺、伊藤、今井の順でバトルが決着した。このうち伊藤はIntクラス優勝、今井はCBRカップ優勝を手にした。そしてNo.82山崎聡太までがトップ6のオーダーとなった。
S80

大木俊二が3戦連続ポールtoウィン
No.1大木俊二がスタートでラインをイン側に振ってライバルを牽制しつつホールショットを奪取。大木はそのまま逃げ切り態勢に入り、1周目から後続を大きく引き離して独走。そして10秒近いリードを築いて3戦連続のポールtoウィンを達成した。No.2山崎敏夫が単独の2位となる一方、3位争いはNo.41藤崎直之、No.5石倉翔、No.4秋山龍生らによる混戦となり、藤崎、石倉、秋山の順で最終周へ入る。このうち石倉は果敢に攻めて集団のトップを狙ったが、1コーナーで痛恨の転倒。そしてベテランの藤崎は若い秋山を抑えて3位となった。2名による5位争いは横並びでゴールした結果、No.9坂巻要がNo.88梶山采千夏に競り勝った。
TC-Formula/ST1000 DUNLOP OFFICIAL TYRE SUPPLIER

松田光市が前戦に続くポールtoウィン
6周目の1コーナーで発生した転倒により赤旗中断となり、レースは残り9周でリスタートとなった。No.51松田光市がホールショットから先行し、No.72関一正が続いて両者による一騎打ちが始まった。逃げる松田に追う関。両者の神経戦は順位の変動がないまま最終周へ入る。関も攻めたが、そのまま松田が逃げ切って前戦に続いてポールtoウィンを達成した。一方の関はTC-F優勝を手にした。3位争いはNo.9松永海斗、No.81前田憲明、No.58神拓也らによる接近戦となり、松永が集団の先頭でゴール。一方、集団の最後尾にいた神は最終周の最終コーナーで前田の前へ出たものの、最後の立ち上がりで前田が再逆転して4位となった。
J-GP3

富樫虎太郎が一騎打ちを制して初勝利
No.56富樫虎太郎がホールショットを決める一方、2周目にNo.50松山遥希がトップを奪う。以降は両者の一騎打ちとなった。先頭の松山に対し、富樫はバックストレートで並びかけては引き、パッシングのタイミングを図る。そして9周目の最終コーナーで富樫がトップへ。しかし1周後に松山がトップを奪還。富樫はその後もバックストレートで同様に仕掛ける。先頭の松山は第1ヘアピンで何度もクリップを外すなど苦しい状況だ。そして最終周、富樫は最終コーナーでトップへ浮上し、嬉しい初勝利を達成した。2位の松山は悔しさを隠せない。以下No.41長谷川雷久、No.25藤原雫花、No.15古川真一、No.31田島涼介の順でレースを終えた。
ST600 Supported by BRIDGESTONE

Intは宮崎隼、Natは岡村建が優勝
No.22岡村建がホールショットを決める一方、続いたNo.36山本航が第1ヘアピンで岡村に追突して転倒。この間隙をついてNo.38宮崎隼がトップに立って1周目を終了した。以後は宮崎と岡村のマッチレースとなったが、中盤を過ぎから両者の間隔が少しずつ開き始め、宮崎が2秒近いリードを築いて嬉しい優勝を手にした。続いた岡村はNatクラス優勝。一方、序盤は単独の3位を走行していたNo.8福地直紀に、中盤までにNo.11渡辺海志郎が追いつく。そして渡辺は勢いそのままに12周目に3位へ浮上すると、そのまま後続を引き離して3位でゴール。以下福地、No.86小林光一、No.7松岡久司までがトップ6入りして表彰台に立った。
CBR250R Dream CUP

齊藤太陽と本間国光の激闘。本間が逆転勝利
No.33齊藤太陽がホールショットを決め、No.92本間国光が続いて序盤から両者が順位を前後する激闘が始まった。中盤以降、本間は2番手に留まって何度も先頭の齊藤に並びかける。そして本間は10周目の最終コーナーでトップに浮上し、本間、齊藤の順で最終周へ。齊藤は1コーナーでトップに立つと、バックストレートではラインをイン側に振ってブロック。対して本間は最後の立ち上がり重視にラインを変え、横並びでゴールに飛び込んだ結果、タイム差0で本間が逆転勝利。齊藤は悔しい2位。No.88竹中祐季が単独の3位となり、4名による4位争いはNo.38宮島正人、No.22栗原文太郎、No.34遠藤慈生、No.3菊池翔太の順で決着した。