Race Report
writing / photo : JASC
Circuit Trial Rd.1
2026 JAF筑波サーキットトライアル選手権シリーズ第1戦
CT1 〈排気量・駆動方式に制限のないB車両〉
新クラス区分で2026年は35GT-R vs ポルシェの構図
昨年までは駆動方式と排気量でクラス区分が行われていたが、2026年から排気量&駆動方式を問わないB車両規定で争われるクラスが2分割される。国外メーカーが生産するマシンやエンジンを純正以外の型式に積み替えた車両はすべてCT1クラスへ区分。国産車である35GT-RはCT2クラスとCT1クラスのどちらでも選べるようになった。その結果、今年はふたりのディフェンディングチャンピオンが共存することになったこのクラス。GT-R対ポルシェの構図でシリーズが展開されていきそうだ。第1ヒートはVITA予選のオイル漏れの影響もあり、2本目勝負の様相。そして2本目に分切りをしてみせた平川裕司選手が優勝。2位にはポルシェ同士の戦いを制した森田正穂選手が滑り込んだ。
CT2 〈排気量制限のない2輪駆動のB車両〉
やっぱり強い!王者・澁澤栄一選手が復活!!
35GT-Rの平川選手がCT1クラスを選択したことで、スバル&三菱のAWDターボ車勢が再び活躍の場を用意されたのがこのCT2クラス。しかし、筑波シリーズの絶対王者こと澁澤栄一選手はエースマシンを岡山国際サーキットで開催されたJAFカップ出場時にエンジンブローによって失ってしまう。急遽セカンドマシンでのエントリーとなった澁澤選手。多くの選手がブリヂストンの新商品ポテンザRE-71RZを投入する中、RSでの参戦となった。しかし、第1ヒートから持ち前の速さでCT1クラスに迫るタイムを連発する澁澤選手。2位の馬場元選手に2秒以上の差をつけて独走状態。さらに第2ヒートでも自身の持つターゲットタイムを塗り替える圧勝劇を演じてみせた。
CT3 〈自然吸気、排気量制限無しの国産2輪駆動のB車両〉
コースレコード更新で今年も速い伊澤竜選手
S2000とZ33の争いとなっているこのクラス。JAFカップウィナーのZ33をドライブする秋本拓自選手に注目が集まった。そしてこのクラスはやはりZ33の骨肉の争いとなる。第1ヒート計測4周目に早々と関根徹雄選手が2秒台に突入。しかし、6周目に伊澤竜選手も2秒台を記録しトップに立つ。秋本選手も必死に追いかけるが2秒台の壁が立ちはだかる。すると残り3分を切って伊澤選手がコースレコードとなる1分1秒955をマーク。第2ヒートに入ると、秋本選手も2秒台にタイムを上げてはくるものの、コースレコードを記録した伊澤選手のタイムには届かない。この結果、ディフェンディングチャンピオンの伊澤選手が開幕好ダッシュを決めるクラス優勝を手にした。
CT4 〈排気量2,400㏄以下の国産2輪駆動のB車両〉
Mr.サーキットトライアル松橋豊悦選手に注目
記録ずくめでサーキットトライアル界を席巻してみせる松橋豊悦選手が筑波シリーズ開幕戦に参戦。2026年はGRヤリスの開発とともにスイフトを走らせるためスポットでの参戦を表明していたが、筑波シリーズに関しては継続する意思を新たにした。そんな松橋選手を中心に展開するCT4クラス。コース上のオイルを確認するため序盤はゆっくりと下見をしたあと、計測4周目に本気のアタックへ。あっさりと従来のコースレコードを破る3秒049をマークする松橋選手。しかし、再度アタックを重ね5周目に3秒014までタイムを押し上げる。完全無双状態のチャンピオンは誰にも止められない。さらに第2ヒートで2秒946を記録した松橋選手が開幕戦を制した。
CT5 〈排気量1,600㏄以下の国産2輪駆動のB車両〉
優勝はコースレコード更新の山田修宇選手
多彩な車種で争われるCT5クラスはEK4の鯉渕慶比古選手がエンジンブローで離脱したことで2025年王者・山田修宇選手を誰が止められるのかに注目が集まるこのクラス。山田修宇選手も今年はロードスターレースへの参戦を表明していることから、本シリーズへフル参戦は難しいと思われる。そのため、山田修宇選手が2連覇を果たすには1戦ごとの重要性が高まる。いつもより高い集中力を見せた山田修宇選手は第1ヒートで積極的な走りを披露。A組走行後で路面は確実に仕上がっていることもあり、路面チェックも早々に計測3周目からアタックに入り、あっさりとコースレコードを樹立する。このタイムでCT5クラスは山田修宇選手が制す開幕戦となった。
CT6 〈排気量1,500㏄以下の国産B車両〉
異次元の速さを見せた安本悠人選手が優勝
安定した速さで王座を手にした安本悠人選手の速さは今年も健在!ND5型ロードスターの限界値に挑む安本選手は第1ヒートから頭ひとつ飛び抜けた走りを披露する。計測4周目に格上のCT5クラスでも2番手に入るタイムを記録。その後もクリーンなスペースを探そうと2周ほど周回を続けるが、なかなかそのスペースが見つからない。すると、このヒートに見切りをつけたのか早々にピットへ戻る。同じロードスターを操る日向孝之選手も食い下がるが2番手タイム。第2ヒートに入り、カプチーノの吉崎久善選手が自己ベストに迫る走りでタイムを上げるが安本選手にも1秒以上届かない。安本選手が規格外の速さで開幕戦から圧倒的な強さを見せつけた。























