Race Report
writing / photo : JASC
Circuit Trial Rd.3
2026 JAF筑波サーキットトライアル選手権シリーズ第3戦
CT1 〈排気量・駆動方式に制限のないB車両〉
GT-R平川裕司選手が3連勝でタイトルにリーチ
いち早くブルテンを発行し、日産35GT-RをCT1クラスへと区分した筑波シリーズ。そのため、海外メーカーの車両であるポルシェは35GT-Rとの勝負をとなっている。SUGOや岡山国際では中速コーナーが多いため、2WDのポルシェも35GT-Rと勝負することはできるが、低速コーナー主体で蹴り出し勝負の筑波ではAWD車両には敵わないのが現状だ。そんなCT1クラスはやはり2台の35GT-Rがクラスをリードする。インラップを終え、計測1周目に各車アタックを開始、開幕2連勝中の平川裕司選手がいきなりの分切り!続く片桐和洋選手も1分フラットを記録する。第2ヒートは気温上昇もありベストタイムを更新することはできず平川選手が3連勝を決めシリーズに王手をかけた。
CT2 〈排気量制限のない2輪駆動のB車両〉
メイン機温存ながらも澁澤栄一選手が3連勝
前述の通り35GT-RがCT1クラスへと区分されたことで一気に活躍の場を得られたスバルWRXや三菱ランサー勢。FRベースのシンメトリーレイアウトでコーナリングを得意とするスバル車に対し、FFベースのレイアウトとフロントタイヤで引っ張りながら力強い蹴り出しを見せる三菱車。筑波サーキットでは得意とするコーナーは車種によって異なるが、力が拮抗しているのは間違い。ここまで2連勝で流れを手繰り寄せている絶対王者・澁澤栄一選手が今回も圧倒的な速さを誇示した。第1ヒート計測1周目で2位以下を大きく突き放す1秒台を記録。第2ヒートに入ってもこのタイムは揺らぐことなくチェッカー。澁澤選手も3連勝で王座奪還に王手をかけた。
CT3 〈自然吸気、排気量制限無しの国産2輪駆動のB車両〉
レコードホルダー関根選手VS 2025王者・伊澤選手
開幕戦を制しながらも、前戦は手続き上の問題でエントリーしそこねてしまった伊澤竜選手と、決してアタックに最適とは言い難い高温にも関わらずCT3クラスのコースレコードを更新した関根徹雄選手の戦いに注目が集まったこのクラス。伊澤選手が走行開始後早々にターゲットタイムを樹立。最後のアタックで更新する勢いだったものの最終コーナーでバックマーカーに引っかかってしまう。一方、関根選手はなかなかタイムが上がらない。そんな二人の間に割って入ったのは山口一之選手。第2ヒートに入り、伊澤選手はさらにタイムを上げ、後続を突き放す。一気にタイムを上げた秋本拓自選手が2番手タイムを記録しフィニッシュとなった。
CT4 〈排気量2,400㏄以下の国産2輪駆動のB車両〉
GR86&BRZを完全に抑え込むスイフト松橋豊悦選手
今年はGRヤリスの開発と参戦を開始した松橋豊悦選手。筑波ではスイフトを走らせる。数々の大記録を樹立した松橋選手のスイフトを止めるものは現れない。第1ヒート計測2周目から圧倒的な速さでタイムを刻む松橋選手。1周のクーリングを挟み、再度アタックを敢行するも、高温からかパーコレーションの症状が発生。気温も上がり、事前に走っていたカートがダンロップコーナーでオイルを撒いてしまったことで路面状況が悪化した第2ヒート。しかし、そんな状況でもタイムを上げた松橋選手。パーコレーション症状の改善が路面改悪を上回った。一方、RD車トップタイムはGR86の小林公教選手。第1ヒート、第2ヒートしっかりタイムを揃えての2位入賞だ。
CT5 〈排気量1,600㏄以下の国産2輪駆動のB車両〉
勝利を分け合う2台のスイフトが直接対決‼
開幕戦を制した山田修宇選手と第2戦を制した大輪清選手の直接対決となった第3戦。ディフェンディングチャンピオンである山田修宇選手は第2戦をロードスターレースとスケジュールが被ってしまったため前戦を欠場していることから、今季初の直接対決となった。第1ヒート計測1周目から山田修宇選手が8秒台を記録しターゲットタイムを樹立。大輪選手も9秒台でこのタイムを追いかけるが届かない。そこに割って入ったのはミラージュの山田康祐選手。膠着状態が続く中、山田修宇選手が6周目に7秒台へ叩き込み勝負あり‼第2ヒートに入っても、山田修宇選手のタイムを更新するものは誰ひとり現れず今季2勝目を手にした。
CT6 〈排気量1,500㏄以下の国産B車両〉
王者の居ぬ間にベテラン同士が一騎打ち!
圧倒的な速さでこのクラスを制圧していた安本悠人選手が欠場していることで、一気に混戦になるかと予想されたこのクラス。しかし、実力派のふたりのベテランが互いに譲らぬ気合の走り。第1ヒートで先手をとったのはカプチーノ吉崎久善選手。計測2周目に10秒台を記録する。それを追いかける日向孝之選手は6周目に9秒865を記録しトップタイムを更新。だが、吉崎選手がヒート終盤に日向選手のタイムを更新し逆転‼第2ヒートでは日向選手が自己ベストを更新するも吉崎選手には僅かに届かない。一方で吉崎選手はさらに自身が記録したターゲットタイムを100分の4秒更新。第2戦に続いて今季2勝目を手にし、シリーズタイトルに一歩近づくこととなった。
CT7 〈排気量1,500㏄以下のPN車両〉
今季初成立のCT7は2台のロードスターの勝負
CT6クラスまでがB車両規定で争われているのに対し、改造範囲が狭いPN車両規定で争われる。サスペンション交換、LSDの装着、そしてブレーキパッド交換することが許されるため、本当の意味でのチューニングとドライビングテクニックの差で勝負が決まる。第1ヒートで先にトップタイムをマークしたのは高力選手。計測4周目にタイムを刻むと最終アタックの9周目にさらにタイムを削りベストタイムを更新。一方、Sakamoto選手は2度もピットへマシンを戻し、セットに苦しんでいる様子。第2ヒートに入ってやっと自分のスペースを見つけたSakamoto選手が最終ラップになんとかアタック。高力選手に迫るものの届かず2番手。この結果、今季初成立のCT7クラスを高力選手が制した。



























