Race Report
writing / photo : JASC
Circuit Trial Rd.2
2026 JAF筑波サーキットトライアル選手権シリーズ第2戦
CT1 〈排気量・駆動方式に制限のないB車両〉
新旧JAFカップウィナーが魅せたアタック合戦
新旧王者が久しぶりにエントリーしたCT1クラス。現王者・平川裕司選手に、初代JAFカップウィナーの溝口敦子選手が挑んだ。しかし、溝口選手のアタックマシンは大会日を前にトラブル発生。今回はパワーに劣るクラブトラックエディションでの参戦となる。勝負の第1ヒート。計測2周目で平川選手がいきなりのレコード更新の分切りに成功。コースインが後ろになってしまった溝口選手はスペースを見つけるのに苦戦。それでも3周目にスペースを見つけパワーに劣るマシンでも分切り‼しかし、平川選手には届かない。マツダファンパーティーカラオケ大会に参戦した溝口選手は第2ヒートをキャンセル。片桐和洋選手も分切りに成功し2番手に入った。
CT2 〈排気量制限のない2輪駆動のB車両〉
絶対王者が揺るぎない速さを誇示し2連勝!
今季、メインマシンをエンジンブローで失ってしまいGVBでの参戦となっている澁澤栄一選手。今大会もそんな澁澤選手が圧倒的な速さを見せつける展開となった。台数調整の都合からCT2クラスが走る1組にCT5クラスが混走するという異例の組み分け。そのため、序盤にコースクリアがとれるCT1勢とは異なり、アタック時にはCT5クラスがリニアに現れるCT2クラスは場所取りが非常に重要となった。「ひと呼吸置いてからアタックに入りました」と語る澁澤選手。計測5周目でベストラップを刻みトップタイムを樹立。第2ヒートに入ってもこのタイムを破る選手は現れず澁澤選手が開幕2連勝をマーク。久しぶりの王者復活を実感させる大会となった。
CT3 〈自然吸気、排気量制限無しの国産2輪駆動のB車両〉
王者不在の中!コースレコード更新‼
昨年のチャンピオンであり、開幕戦も制した伊澤龍選手が欠場となったこの第2戦。JAFカップウィナーの秋本拓自選手や開幕戦2位入賞を果たした伊澤選手の好敵手・関根徹雄選手らがこの好機に乗って勝利を狙う大会となったこのクラス。第1ヒートから勝負の流れは大きく動いた。まずアタックラップに入ったのは関根選手。計測4周目に伊澤選手が持つコースレコードを更新する1分1秒937をマーク。しかしその3周後、そんな関根選手にオレンジボールが提示される。冷却系のトラブルでエンジンのウォータージャケットが破損。冷却水からくる白煙を上げる33Z…。第2ヒートは欠場となるものの、このレコードで逃げ切った関根選手がこのクラスを制した。
CT4 〈排気量2,400㏄以下の国産2輪駆動のB車両〉
2組に振り分けられても無敗記録を更新‼
昨年、筑波、SUGO、岡山国際と全国のサーキットトライアル選手権でシリーズチャンピオンに輝き、JAFカップを連覇した松橋豊悦選手が今大会も参戦。現在、GRヤリスを次の愛機として開発中で、今シーズン投入の噂もある松橋選手だが今大会はスイフトでのエントリーとなった。第1ヒートから他の追随を許さぬ快走を見せる。走行前、「最後尾の車両とのラップタイム差が10秒以上あることを考えると、計測1周目で追いついてしまう可能性があるのでスペースをどう作るかが肝ですね」という言葉。その発言通り、松橋選手はゆっくりとコースインしダンロップまでウェービングをしながら後続を牽制。見事クリーンエアを作り出しトップタイムを記録し優勝を手にした。
CT5 〈排気量1,600㏄以下の国産2輪駆動のB車両〉
後方を確認しながらの想定外のアタック合戦
35GT-Rとともに混走を強いられたCT5クラス。開幕戦を制し、ディフェンシングチャンピオンの山田修宇選手は今大会を欠場。混戦必至となった平成の名車たちが揃うこのクラス。久しぶりの参戦となったのは黄色い11スイフトを駆る大輪清選手。仕事の関係で北海道へ転勤となった大輪選手がGWを使っての帰還&参戦となった。そんなCT5クラスで最初にターゲットタイムを樹立したのはノートNISMOの福島達也選手。そのタイムをカローラレビンの柴田尚選手が塗り替える。これをさらに飛び越えてきたのが大輪選手だった。「サーキットの感覚を取り戻すのに時間がかかりました」という言葉通り、計測10周目にトップタイムを更新し久しぶりの優勝を手にした。
CT6 〈排気量1,500㏄以下の国産B車両〉
異色のカプチーノを駆る吉崎久善選手が優勝
開幕戦でもコンマ差の争いをみせた吉崎選手と日向孝之選手の好勝負が幕を開けた。第1ヒートでトップタイムをマークしたのは吉崎選手。早々にターゲットタイムを樹立すると、周回を重ねるたびに自分が記録したそのタイムを更新していく。上位のクラスが徐々にピットに戻ってコースが空いてきた最終アタックでさらに自身のタイムを更新。ひとり8秒台に突入。このタイムを受けてだまっていられなかったのは日向選手。第2ヒートでは後ろから吉崎選手をプッシュ。その気迫に負けるように道を譲る吉崎選手。しかし、気温の上がった第2ヒートではそのタイムに届くのは厳しく2番手タイム。この結果、吉崎選手が今季初勝利を手にすることとなった。























