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Race Report

2022 筑波ロードレース選手権シリーズ 第4戦

全4戦で行われた2022シーズンはいよいよ大詰めの最終戦を迎えた。前日まで降り続いた雨は止み、予選はウェット宣言が出されたが決勝はほぼドライで秋空の下、ライダーの魂と魂がぶつかり合った。激戦で知られる筑波選手権は最後まで激戦でシーズンを締めくくった。

TC400/TC250

池田宗敏、4戦全勝を達成。TC250は福井徹

No.99池田宗敏のホールショットで最終戦の幕が開けた。続いたNo.14福井徹はしばらく背後で様子を見た後、4周目にトップを奪う。両者はそこから神経戦を展開。2サイクルの加速を武器とする福井に対し、400ccの最高速で勝る池田はしばらく2番手に留まった後、9周目にトップへ返り咲く。福井は次の周にハードブレーキングで再び先頭に立つが、11周目の1コーナーで3たびトップに立った池田はスパートして独走に持ち込んだ。そのまま池田が3秒半のリードを築いて4戦全勝を達成。続いた福井はTC250優勝を得た。No.33松田明満が単独の3位となり、No.24石井直とNo.48佐藤道夫による4位争いは石井に軍配が上がった。

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S80

市橋貴志、短期決戦を制して逆転王者に

5周目の第1ヘアピンでオイルに乗った計6台が転倒して赤旗。8周の決戦となった第2レースではNo.8市橋貴志が先行し、No.2大木俊二、No.4藤崎直之、No.37小池亜久里、No.75秋山龍生と続く。2周目の1コーナーで大木が先頭に立つが、市橋は短期決戦を考えすぐさまトップを奪還。4周目に大木がハードブレーキングで再びトップを奪うが、最高速で勝る市橋はバックストレートでトップに返り咲く。そのまま逃げ切った市橋が優勝して逆転で王者を獲得。一方、2番手で最終周に入った大木は最終コーナーでリヤを滑らせてマシンが振られ、その間隙をついた藤崎が土壇場で2位を奪った。大木は悔しい3位。以下小池、秋山の順で勝負が決した。

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JP250 DUNLOP OFFICIAL TYRE SUPPLIER/CBR250RR Dream CUP

トップ争いの2人が転倒。優勝は日比真英

No.89大和田亮介が先頭で1コーナーへ飛び込み、No.79田中啓介とNo.65日比真英が続く。このうち大和田と田中が抜け出してトップ争いを展開した。しかし同チーム同士の激しい接近戦は6周目の1コーナーで両者転倒という最悪の結末を迎える。これでトップに立った日比だが、レース後半に入ると2番手のNo.31神山保男から猛追を受け、テールtoノーズとなって最終周へ突入。ハイペースで追い上げてきた神山だが、あと一歩届かず日比が逃げ切り嬉しい優勝を得た。神山は大健闘の2位。No.91伊藤翼とNo.16加藤愛基による3位争いは伊藤が競り勝ってチャンピオンを獲得。続いた山崎聡太がCBR250RRドリームカップ優勝となった。

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TC-Formula

光元康次郎がH2Rパワーでポールtoウィン

ポールシッターのNo.41光元康次郎がホールショットから先行。No.51松田光市とNo.33山崎張起も食い下がったが、光元はH2Rのパワーを遺憾なく発揮して独走に持ち込み、後続に16秒半もの大差を築いてポールtoウィンを飾った。2位争いは松田、山崎、No.6福永大輔による三つ巴のバトル。3者はそのまま周回を重ねていたが、終盤に入って最後尾の福永が動き、17周目の第1ヘアピンで3位に浮上。そして松田、福永、山崎の順で最終周へ突入した。福永も最後まで攻めたが、松田が要所を抑えて逃げ切り松田、福永、山崎の順でゴール。4名による5位争いはNo.59林原正起、No.84西田敏郎、No.21片野陽介、No.4芹田裕人の順で決着した。

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ST1000 DUNLOP OFFICIAL TYRE SUPPLIER

岩崎朗の独走勝利

ポールシッターのNo.88釼持裕介がエンジンをストールさせたのを横目に、No.70岩崎朗がホールショットを奪取。岩崎はそのまま後続を引き離して独走に持ち込んだ。最終的に岩崎は2位以下に4秒のリードを築いて独走勝利を飾った。2位争いはNo.8熊坂悠耶とNo.5上田隆仁によるタイトルを争う2人の一騎打ちとなった。上田は11周目に2位へ浮上したものの、熊坂は13周目に2位を取り返してから上田を引き離し、2位でゴールしてチャンピオンを獲得した。上田が続き、No.86前田憲明が単独の4位となった。No.23ラウール・ウォートマンとNo.16岡部直樹による5位争いは激闘の結果、ウォートマンが制した。

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J-GP3

1コーナーの攻防。土壇場で松島璃空が逆転勝利

No.95齊藤太陽がホールショットを決めたものの、ピットレーンの速度違反で後退。代わってNo.11松下隆起がレースを引っ張る。しばらく松下がトップを快走していたが、1周目を6位と出遅れたNo.93松島璃空が怒涛の勢いで順位を上げて松下に追いつく。そして勢いそのままに11周目の1コーナーでトップに浮上。対して松下も13周目の同所でトップに返り咲くが、さらに松島が15周目の同所でトップと1コーナーの攻防が続く。そして17周目に松下が3度目のトップに立って最終周へ。2番手の松島はバックストレートで松下のインに飛び込み逆転勝利でNatのチャンピオンを決めた。松下は悔しい2位。No.69池上聖竜が単独の3位に入った。

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ST600 Supported by BRIDGESTONE

渡辺海志郎、全勝で王者に。Nat優勝は冨塚聖

No.23中村豊がホールショットから先行。そしてNo.74冨塚聖とNo.11渡辺海志郎を加えた3名が先頭集団を形成した。しかし中村は6周目の第2ヘアピンで痛恨の転倒を喫する。これで冨塚vs渡辺となったトップ争いに、No.22岡村建が10周目に追いついて優勝争いは3名となる。しかし、それを合図に渡辺は攻勢に転じて11周目の1コーナーでトップに浮上。そこから後続を引き離し、ほどなく独走に持ち込んだ。そのまま渡辺が2位以下に5秒余りのリードを築いて優勝し、全勝でIntクラスのチャンピオンを獲得した。冨塚と岡村がそれぞれ単独の2、3位となった一方、4位のNo.31青田魁がNatクラスのチャンピオンとなった。

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CBR250R Dream CUP

6名による激闘。中谷健心が土壇場の逆転勝利

No.73飯高新悟を先頭にNo.21中山亜弓、No.67中谷健心、No.17永山陽梨、No.1薄井徹也、No.32保坂洋佑らが続いて先頭集団を形成した。このうち中山は5周目の最終コーナーでトップに立ち、飯高は直後の1コーナーでトップを奪い返したが無理がたたって第1ヘアピンで転倒する。さらに7周目に中谷が先頭を奪うと8周目に中山が先頭に立つなど激闘が続く。そして中谷、薄井、保坂、中山、永山の順で最終周へ。このうち保坂は1コーナーで先頭に立ちバックストレートへ進入。続いた中谷は立ち上がり重視のラインを取り最終コーナーで保坂のインへ入って逆転勝利を達成。以下保坂、薄井、中山、永山の順で0.5秒以内にゴールへ飛び込んだ。

Results »予選 決勝