Race Report
writing / photo : JASC
Circuit Trial Rd.1
2025 JAF筑波サーキットトライアル選手権シリーズ第1戦
CT1 〈排気量・駆動方式に制限のないB車両〉
新たな35GT-R使い平川裕司選手が参戦!
CT1クラスは、25台が混走する飽和状態での開催となった。1周1分前後で周回するマシン同士の間隔はわずか2.4秒。いかにクリアラップを確保し、一撃でタイムを残すかという高度な戦略が求められるシリアスな状況だ。
そんな中、初参戦の平川裕司選手が圧巻の走りを見せる。第1ヒートでトップに立つと、気温が上昇した第2ヒートでも自身のタイムをさらに更新。強豪・澁澤栄一選手を突き放し、デビュー戦で初優勝を手にした。平川選手は「クリアをとるのが必要になるということが分かりました。筑波は59秒台までタイムを残せているのでこのタイムは悔しいですね。今年はもちろんチャンピオンを狙います」とコメント。今シーズンは誰が平川選手を止められるかに注目することになりそうだ。
CT2 〈排気量制限のない2輪駆動のB車両〉
2台のポルシェが熾烈を極めるCT2!開幕戦から2台のアタック合戦が勃発
2024年筑波シリーズチャンピオンの森田正穂選手とJAFカップウィナー松代耕二選手という2台のポルシェ718ケイマンGT4の争いが激しいこのクラス。3月に開催されたJAFカップは松代選手が従来のコースレコードを塗り替えて勝利をおさめたが、その悔しさもあってか、森田選手がブレーキの容量をアップして開幕戦に臨んできた。
第1ヒート、森田選手が新仕様のブレーキフィールに苦戦しコースアウトを喫する一方、松代選手は冷静にコースの空きを見計らってアタックを敢行。自らの持つコースレコードを塗り替える。松代選手は「1本目はクリアがとれて路面温度も低かったので良かったです。今年も森田さんと一騎打ちになりそうですが、ライバルがいるのは面白いのでもっと増えて欲しいですね」と松代選手。次戦の2台の争いにも注目だ。
CT3 〈自然吸気、排気量制限無しの国産2輪駆動のB車両〉
秋本拓自選手の呼びかけに集まったZ33ユーザーで盛況となったCT3
Z勢が4台集結したCT3クラスは、長年参戦する秋本拓自選手の呼びかけで実現した。序盤、リードしたのは伊澤竜選手。いち早く1分3秒台前半をマークして秋本選手と関根選手を抑え込む。ここからはクリアラップの奪い合い。そんな中で秋本選手が3秒137を記録しターゲットタイムを塗り替える。第2ヒートは路面温度が17℃も上昇し、この中でタイムを伸ばすのは不可能と思われたが、秋本選手は唯一タイムを更新する1分3秒080を記録して見事優勝を手にした。秋本選手は「皆集まってくれて本当に良かったです。タイムは2本目の方が出たんですが、この台数はちょっときつかったですね。筑波は我慢するところを我慢して、踏むべきところできちんと踏むのがポイントですね。Z仲間が今年は一緒に参戦してくれるとのこと。持ちタイムは僕より速い人もいるので、しっかり上位に入ってシリーズを狙いたいと思います」と今大会を振り返った。
CT4 〈排気量2,400㏄以下の国産2輪駆動のB車両〉
JAFカップウィナー松橋豊悦選手コースレコード更新の快挙で勝利
SUGO・筑波・岡山の3冠を目論む松橋選手が主役が参戦するCT4クラス。職人的な走りを信条とする松橋選手は、自分のスペースを探しながらアタックするタイミングを計る。仕掛けたのは6周目。一気にスピードを上げ、3秒153を記録し、従来のコースレコードを塗り替えた。勝負の2本目、動きがあったのは2番手争い。同じくGR86を駆る市川選手が4秒台を記録し、酒井選手を交わすことに成功。酒井選手は良いスペースを見つけることができず不発。優勝は松橋選手。「実は筑波はあまり好きじゃないんです。2年前、雨の大会で最終コーナー回ってからトラウマで…。ただ、アタックした周は油温・水温・自分の気持ちがピッタリとはまって決めることができました。最終が特に良くてタイムが出せました。今年は岡山、SUGOとの3冠とJAFカップを獲ってスイフトを卒業しようと思います」と今シーズンの目標を語ってくれた。
CT5 〈排気量1,600㏄以下の国産2輪駆動のB車両〉
EK4シビック vs ZC31スイフトのバトル!2台のレコード更新で新たな局面に。
JAFカップを制した鯉渕選手が参戦するCT5クラス。今年から参戦をしてきた注目のルーキー山田選手が挑む。そんな山田選手が計測3周目にいきなりコースレコードを更新する。山田選手は伸び悩む鯉渕選手を置き去りにするように4周目にもさらにタイムを上げ7秒321まで記録を伸ばす。これに負けじとアタックを続ける鯉渕選手。6周目に7秒台に飛び込むも、山田選手はさらにタイムを上げ、鯉渕選手を突き放す。第2ヒートに入ってもこの構図は変わらず山田選手が開幕戦ウィナーとなった。「スイフトは軽さを活かす走りとトルクのある走りで勝負しています。それを踏まえた上で、メンテナンスをしているモンスターさんにも仕上げてもらっています。とにかく、進入から出口まで小さく回ってタイムを削っています。今年はフル参戦。もちろんチャンピオンを狙います」と喜びを露わにする山田選手。今シーズンのチャンピオン争いが面白くなった。
CT6 〈排気量1,500㏄以下の国産B車両〉
バラエティに富んだ車種で人気のCT6!2台のNDロードスターが快走‼
ディフェンディングチャンピオン堀知海選手は開幕戦を欠席。ランキング2位の安本選手と日向選手がクラスをリードするものと思われた。しかし、同クラスの第1ヒートで主導権を掌握したのは渡邉選手だった。計測2周目にいきなり7秒台までタイムを伸ばすと、4周目にコースレコードを更新する7秒165を記録する。しかし、それを黙ってみていなかったのは安本選手。同じく4周目に7秒059を記録し、A組トップタイムをマークする。第2ヒートは2台ともに8秒を記録するのが目一杯。第1ヒートの結果で安本選手が開幕戦を制した。「やりました!1本目は路面もきれいで良かったです。トラフィックが凄かったので、タイヤを傷めないように温存しながらタイムを出しに行ったのが良かったです。今年はJAFも筑波もどちらのタイトルも手にできるように頑張ります」と安本選手。
CT7 〈排気量1,500㏄以下のPN車両〉
改造範囲の狭いPN車両で争われるCT7。ロールするマシンを抑え込む技術に注目
CT7クラスも2台のロードスターの一騎打ちとなった。まず先陣を切ったのは坂本大知選手。早々にタイムを上げ、格上のマシンを前に送りながらタイムを残していく。3周目には13秒台を記録。しかし、ここにぴったりと張り付くようにタイムを上げてきたのは岡野守宏選手だった。コンマ差で常に坂本選手を追いかける岡野選手。5周目には坂本選手を交わしクラストップに躍り出る。そんな岡野選手は続く6周目に一気にタイムを上げ11秒台をマーク。このタイムで勝負がつき岡野選手が開幕戦ウィナーとなった。「JAF公認競技としてのサーキットトライアルはじめてだったんですが、無事優勝できて良かったです。意外とクリアがとれなくてタイムは満足のいくもではありませんでした。ブリヂストンのRE71RSをはじめて装着したんですが、グリップを随分余らせてしまいました。今シーズンは全戦参戦予定です」と岡野選手。続く第2戦も期待がかかる。



























