Race Report
2025MFJ全日本ロードレース選手権 第3戦
2025MFJカップJP250選手権 第2戦
2025筑波マイスター・トロフィー
2025筑波ロードレース選手権 第2戦
2日間で14ものレースが筑波サーキットで堂々の開催! 6月というのに真夏のような暑さで気温は35度を超えたが暑さ負けずに激しいバトルがそこかしこに繰り広げられた。この2日間は、まさにレースに首ったけと言えるものだった
JP250 DUNLOP OFFICIAL TYRE SUPPLIER/
CBR250RR Dream CUP

4気筒の片山剛士がポールtoウィン
No.81中原美海がホールショットを決めて2日間に渡る6月決戦が始まった。対してNo.88片山剛士がトップを奪って1周目を終了。片山はそこから4気筒マシンのパワーを活かし、後続を引き離してほどなく独走に持ち込んだ。そして片山は最終的に後続に3秒近いリードを築いてポールtoウィンを達成した。中原が単独の2位でゴールした一方、No.39遠藤慈生とNo.82山崎聡太による最後まで続いた3位争いは、横並びでゴールした結果、最終ラップの逆転で山崎が競り勝った。No.11佐久間咲斗は単独の5位となり、No.29林勇磨とNo.99飯室裕司による6位争いは、林が逃げ切ってCBRカップ優勝を手にした。
TC J-GP3

長谷川雷久が大差でレースを完全制覇
No.41長谷川雷久がホールショットから先行。対してNo.71中山結互がバックストレートでトップに立って1周目を終了した。2番手に後退した長谷川はしばらく背後から中山の様子を見ていたが、ペースが上がらないと判断して3周目の1コーナーでトップに返り咲く。そこから長谷川は後続を引き離して独走に持ち込んだ。そして長谷川は2位以下に10秒近い大差をつけてパーフェクトウィンを達成した。中山は悔しい2位。以下No.31田島涼介、No.69大澤一欽、No.82茂木大地の順でそれぞれ単独でゴールした。No.87知識可穏は3位走行中に5周目の1コーナーでハイサイドを起こしかけて一旦ピットに戻り、復帰してレースを終えた。
S80

漁夫の利を得た山崎敏夫が優勝
No.2山崎敏夫が真っ先に1コーナーへ飛び込んだのに対し、No.5市橋貴志が先頭を奪って1周目を終了した。市橋はそこから先頭でレースを引っ張っていたが、中盤に入ると後方のNo.1大木俊二が猛チャージを開始して市橋に追いつき、12周目の1コーナーでトップに浮上する。しかし最高速に勝る市橋はバックストレートでトップに返り咲き、市橋、大木の順で最終周に入る。大木は市橋の最高速を警戒して第2ヘアピンで市橋のインに入るが、その影響で両者の加速が遅れ、3番手だった山崎が漁夫の利を得て優勝をもぎ取った。市橋、大木、No.3藤﨑直之と続き、5位争いはNo.10石倉翔、No.6坂巻要、No.15伊藤公一の順で決着した。
AJ J-GP3 Race1

尾野弘樹が厳しい状況下でポールtoウィン
No.1尾野弘樹がホールショットを決める。対してNo.5高杉奈緒子が2周目にトップを奪うが、3周目に尾野とNo.10武中駿が相次いで高杉をパスする。両者はそこから接近戦を展開する。何度か順位を前後した後、武中が厳しい暑さに足元をすくわれて10周目の1コーナーで転倒を喫する。これで単独のトップに立った尾野はポールtoウィンを達成した。その後方ではNo.2若松怜とNo.4岡崎静夏が2位を争っていたが、16周目に岡崎が前に出た直後に若松が転倒。これで単独となった岡崎は2位を得た。No.7松島璃空は中盤以降、7位から3位まで浮上してゴール。以下高杉、No.11中谷健心、No.6飯高新悟の順でレースを終えた。
MFJ JP250 DUNLOP OFFICIAL TYRE SUPPLIER

小室旭が先行逃げ切りで優勝
No.32小室旭がホールショットから先行し、そのまま先行逃げ切りを図る。No.8竹本倫太郎は小室に食い下がったものの数周の後に後退し、ほどなく小室は独走に持ち込む。2位以下が競り合ったことも味方し、小室は6秒ものリードを築いて嬉しい優勝を遂げた。2位争いは対照的に6名による大混戦となり、周回ごとに順位が入れ替わる大激闘の結果、終盤に集団の前へ出たNo.39鈴木未来翔が2位となりNat優勝を手にした。竹本は最終周に3位へ浮上してゴール。No.56渡辺瑛貴とNo.33齊藤太陽が続き、No.11松下隆起は最終周にNo.18高平理智を攻略して6位となった。No.55中沢寿寛は7台バトルを制して8位でフィニッシュ。
TC400/TC250

柴田陸樹のパーフェクトウィン
No.39柴田陸樹が真っ先に1コーナーへ飛び込んでレースを引っ張る。1周目から後続を引き離した柴田は、ほどなくトップ独走態勢を構築。そのまま終始一人旅を楽しみ、最終的には後続に対し23秒余りのリードを築いてポールtoウィンを成し遂げた。その後方ではNo.7浅野毅が序盤から単独で2位を走行していたが、終盤になると後方からNo.24石井直の猛追を受け、両者はテールtoノーズの状態まで接近して最終周へ突入。石井は最後まで攻めたが、浅野が辛くも逃げ切り2位となった。続いた石井はTC250優勝。No.16山岡陸はNo.21遠藤賢治を振り切って4位となり、No.36松田明満は単独の6位でレースを終えた。
CBR250R Dream CUP

3つ巴の大バトル。勝ったのは栗原文太郎
No.22栗原文太郎が先頭で1コーナーに入る。対してNo.1薄井徹也が先頭に立って1周目を終了した。さらにNo.2菊池翔太、No.72高橋孝浩、No.24折原保を加えた5名が序盤から激闘を繰り広げた。そこから終盤までに3名が抜け出して薄井、栗原、菊池の順で最終周へ。先頭の薄井は第2ヘアピンでインを閉め、バックストレートでイン側をブロック。対して栗原は立ち上がり重視のラインを取ってアウト側へ。菊池は両者の間に入るラインで3者横並びで最終コーナーへ。この中で一番車速が伸びたのは栗原で、土壇場での逆転勝利を達成した。菊池が続き、薄井はブロックラインが裏目に出て3位。以下高橋、折原の順でレースを終えた。
マイスター250

内山智彦がポールtoウィン
スターティンググリッドでエンジンストールが発生し、1周減算の14周でレースがスタートした。ポールシッターのNo.1内山智彦が先頭で1コーナーへ飛び込んでレースを引っ張る。そして内山は2周目にファステストラップを記録して後続を引き離し、終始独走のまま6秒の差をつけてポールtoウィンを達成した。その後方ではNo.18阿部徹郎とNo.53酒巻靖史が激しく2位を争い、最終的には酒巻が最終周の1コーナーで前に出て2位となった。No.11薄井徹也、No.39遠藤慈生、No.59池田伶人らによる4位争いは、終盤に集団を抜け出した薄井が制し、遠藤は5位。続いた6位の池田はシングルクラス優勝を手にした。
TC-Formula/ST1000 DUNLOP OFFICIAL TYRE SUPPLIER

片野陽介、最高速を武器にポールtoウィン
No.21片野陽介がホールショットを決めて先行。No.58神拓也が続いて優勝争いは2名による一騎打ちとなった。トップスピードに勝る片野がバックストレートで差を広げれば、神はハードブレーキングで差を詰めるといった具合でバトルが続き、神は終盤に猛攻を見せたが、最後は片野が逃げ切り嬉しいポールtoウィンを達成した。3位争いは序盤から4名による争いとなり、中盤までに集団から抜け出したNo.15中野誠司が単独の3位でゴールしてTC-Formula優勝を手にした。そしてNo.55相馬大介、No.2相川亨、No.84氏家康典の順でバトルが決した。以下No.5小野崎皓、No.65泉水夏樹の順で15周のレースが終了した。
OVER 60 Kid’s

シルバーライダーの戦い。新井亮一が優勝
No.60掛川啓一が抜群の蹴り出しでホールショットを奪取。そしてNo.70森田和利とNo.4新井亮一が続いてトップ争いが始まった。このうち森田は4周目の1コーナーでトップを奪い、対して掛川は3番手に後退する。その後はしばらく森田が集団を引っ張っていたが、2番手の新井はバックマーカーが絡んだ隙を逃さず8周目にトップへ浮上。新井はここが勝負所と判断して逃げ始め、そのまま0.4秒差で嬉しい優勝を遂げた。掛川が2位で続いた一方、森田は11周目の最終コーナーで痛恨の転倒を喫する。No.53丸山浩康、No.3片倉弘がそれぞれ単独で続き、No.24石川重和はNo.46齋藤吉晴に競り勝って5位を得た。
Kid’s ポケバイレース

ポケバイキッズによるエキシビションレース
全日本筑波大会の場に復活して今年で4回目を迎えたキッズレーサーたちによるポケバイのエキシビションレース。未来のチャンピオンを夢見る34名のキッズレーサーたちが筑波サーキットのコース2000を疾走した。3周のレース結果は、74Daijiroクラスは1位No.95津田到磨、2位No.68澤端律希、3位No.47菅原しれな。EAGLEクラスは1位No.6相馬一志、2位No.72溝口夏輝、3位No.78平木竜翔だった。レース後、キッズたちはホームストレートにバイクを並べて観客席にアピール。そしてレース参加の記念品を受け取った。レースに参加したキッズたちにとって、今日の日が良き思い出となることは間違いないだろう。
AJ J-GP3 Race2

尾野弘樹が2日間のレースを完全制覇
No.5高杉奈緒子がホールショットを決めた一方、No.1尾野弘樹が先頭を奪って1周目を終了。さらにNo.2若松怜を加えた3名が先頭集団を形成した。このうち尾野と若松は序盤から度々トップを分け合う激しい接戦を繰り広げた。しかしレースが中盤を過ぎた辺りから先頭の尾野が少しずつライバルを引き離し始め、終盤には独走態勢を確立。そのまま尾野がライバルに地力の違いを見せつけて2日連続のパーフェクトウィンを達成した。若松は悔しい2位。高杉は単独の3位で表彰台に立った。No.11中谷健心が4位で続き、5位争いはNo.10武中駿、No.7松島璃空、No.4岡崎静夏の順で決着した。
ST600 Supported by BRIDGESTONE

暑さとの戦い。森山浬がポールtoウィン
No.28森山浬がホールショットから先行する。No.11渡辺海志郎やNo.76池田優介も食い下がったが、森山はほどなく独走に持ち込む。他の上位勢も単独走行となったが見た目ほど単調ではなく、各者は暑さと戦い続けていた。先頭を行く森山が12周目の第1ヘアピンでクリップを外せば、2番手の渡辺も次周の第1ヘアピン立ち上がりでリヤを滑らせて以降はワイドなラインに切り替えるなど苦闘が続く。最終的に森山は4秒余りのリードを築いてポールtoウィンを達成。渡辺が続き、以下池田、No.8福地直紀までが単独でゴール。4名による5位争いはNo.72菅原竜也、No.93田中壮途、No.55柿澤駿矢、No.96岡田理紀の順で決着した。
GROM Cup/NSF100 HRCトロフィー

No.5 F.C.C. TSR HONDAが優勝
ルマン式により25台のマシンが一斉にスタートして1時間の耐久レースが始まった。先手を取ったのはNo.5で、No.29とNo.23が続いて3台による接近戦となった。3台は何度も順位を前後しながらレース開始から30分が過ぎ、ピットはライダー交代を行う準備で慌ただしくなった。ところがNo.29はピットイン直前に1コーナーで転倒を喫し優勝争いから脱落する。その後、順調にライダー交代を済ませたNo.5が44周を走り切って優勝。そして早めのライダー交代が功を奏したNo.79とNo.68が続き、No.67とNo.22までがトップと同一周回でゴール。トロフィークラス優勝はNo.37、ルーキークラス優勝はNo.30だった。