Race Report
Circuit Trial Rd.1
2022 JAF筑波サーキットトライアル選手権シリーズ第1戦
路面コンディションと目まぐるしく変わる天気に翻弄された開幕戦
2022筑波チャレンジクラブマンレースの中に設けられた2022JAF筑波サーキットトライアル選手権シリーズ開幕戦。今シーズンクラスから車両区分が変更され、B車両規定の車両で争われるCT1クラスからCT6クラスは排気量制限も駆動方式も限定しないCT1クラスを筆頭に、2WDのCT2クラス、2WDの国産NA車に限定されるCT3クラス、気筒容積2.4L以下の2WDで競うCT4クラス、気筒容積1.6L以下の2WDで争われるCT5クラス、気筒容積1.5L以下のCT6クラスに細分化。さらに気筒容積1.5L以下のPN車両規定で争われるCT7クラスが開設。そしてAT限定免許で運転できるSUVタイプの車両が参加できるCT8クラスに同じくAT限定免許で運転できる軽自動車で参戦できるCT9クラスが設けられた。新しいクラス区分になり、カテゴリーが増えたことで参加しやすくなったという声が聞かれる一方、クラスによっては参加人数が少なく寂しいという声も聞こえた開幕戦だ。
前日からの雨はあがり、各クラスの予選が終わるといよいよ筑波サーキットトライアル開幕戦第1セッションがスタート。まずはCT5クラスを筆頭にCT6クラスとCT7クラスからなるB組が15分間のタイムアタックに入っていく。前に行われた各レースの予選同様、まだ路面温度が上がっていないこと、ところどころにウェットパッチが散見することからベストなアタックコンディションはセクションの最後になることが予想された。しかし、CT5クラスの福島達也選手が3周目にいきなりベストタイムを更新すると続々と各車タイムアタックになだれ込む。第1セッションでトップタイムをマークしたのは軽量のK11マーチにパルサーのエンジンを搭載する柴田尚選手。1分9秒518で2番手のスイフト大和清選手にコンマ2秒差を退かせた。CT6クラスはカプチーノに乗る吉崎久善選手が1分9秒518の好タイムをマーク。CT7クラスはヤリスの松栄吉彦選手がトップタイムをマークした。続くB組はベテラン澁澤栄一選手が圧巻の走り。ベストコンディションとはいえない状況にも関わらず2周目でいきなり1分1秒019のトップタイムをマーク。インプレッサとランサーがひしめくこのクラスで、2番手を1秒以上突き放すことに成功。CT2クラスではロータスとRX-7の2刀流を貫く森田正穂選手がこれまた圧倒的なトップタイムを記録。格上のCT1クラスでも2番手に飛び込むタイムに周囲から驚きの声があがった。また、CT4クラスではスイフトの梅野健太選手が1分4秒639をマークした。
午後に入り、気温も上昇し、路面コンディションが格段に良くなったことからタイムアップが期待される中、第2セクションがスタート。しかし、各車軒並みタイムダウン。1本目のタイムでほぼ勝負が決まってしまう状況。唯一CT2クラスの秋元拓自選手がコンマ3秒タイムアップに成功するも、トップの森田選手を脅かすことはできず2番手。各クラスの勝者が確定した。
参加者の声
蝶間林一夫さん
ガレージT 2フォルシバランサ
クラスが細分化されたことで走りやすくなってタイムアタックしやすくなりました。ショップの方と探りながらマシンを作りこんでいくのも楽しいカテゴリーです。タイヤがまだ試作タイヤで、タイヤテストを兼ねながらの参戦なのでまだまだ納得のいくタイムが出せていません。シバタイヤさんとコンパウンドを改善しながらこれからも取り組んでいきたいですね。コストパフォーマンスはとにかく高いのでこれからに期待してください。トップ争いできるようになりたいですね!!
熊本壮一郎さん
ネッツ千葉GRシュポルトヤリス
このシリーズがスタートしてからずっと参戦しています。いままでヴィッツで参戦していたのですが、ヤリスカップカーを購入して今年からマシンを変えてみました。マシン重量も軽くなって、もっと楽しめるようになりました。ただ、リアブレーキがドラム化してしまったためにリアが暴れるのがこれからの課題ですね。レースよりも緩く、みんな和気あいあいと楽しめるのがサーキットトライアルの魅力ですね。とりあえずタイヤとブレーキを交換して走ってみるのがおすすめです!!