• CALENDARサーキットカレンダー

  • GUIDE施設のご案内

  • RIDE & DRIVE走行のご案内

  • RACEレース

  • MORE INFOその他の情報

  • LICENSEライセンスのご案内

MENU

イベントのカレンダーから会員様向けのカレンダーまで、筑波サーキットの予定はこちら

筑波サーキットの各コースや施設を、詳しくご案内します

筑波サーキットを思い切り走ろう!

筑波サーキット主催・主幹のレースに関する情報はこちら

貸し出し、スクール他、様々な情報を発信しています

筑波サーキットの会員制度について、詳しくご案内します

Categories

  • Calendarサーキットカレンダー

  • Circuit Guide施設のご案内

  • Ride & Drive走行のご案内

  • Raceレース

  • More Infoその他の情報

  • Licenseライセンスのご案内

Race Report

Circuit Trial Rd.3

シーズン折り返しとなるJAF筑波サーキットトライアル選手権第3戦。6月としては過ごし易い陽気に恵まれたサーキットは穏やかな空気に包まれる。しかし、午後に路面温度があがることが予想されたため1本目から怒涛のタイムアタック合戦が勃発!シリーズをリードする勝利を勝ちとるのは誰だ!?

2022 JAF筑波サーキットトライアル選手権シリーズ第3戦

CT7クラスの日向孝之ロードスターがコースレコードを更新
B組でもCT4クラスベテラン梅野健太がレコードを塗り替える

全5戦で開催される2022年の筑波サーキットトライアル選手権。折り返しの第3戦はVICIC主催の2022 筑波チャレンジクラブマンレース第2戦に併催されて開催された。エントリーは前戦に比べてやや寂しくなったものの、シリーズを狙って獲りに来る選手には絶対に外せない折り返しの第3戦。自らのテクニックを磨くのはもちろん、サーキットトライアルは15分の走行時間でいかにクリーンなスペースを狙ってタイムアタックを行えるかが勝負の肝だ。いくら単独走行で速くとも、前走車や後方からアタックをかける格上のマシンとの距離感を掴みきれなくては勝つことが難しい。特にこれからの季節は気温、路面温度が上昇する2本目のタイムアップは厳しいため、実質1本目のみで勝敗を決するシチュエーションが増えてくるのだ。

そんな勝負の1本目。前日から明け方まで降り続いた雨の影響で路面にところどころウォータパッチが残るダンプコンディション。路面はしっかり乾いているように見えても、縁石は濡れており、いきなりグリップを失う可能性がある。そんな難しい状況ではじまった本大会。A組はCT5クラス~7クラスが混走でタイムアタックを行う。ゼッケン順にコースインする各マシン。コースイン時の気温は21.7℃、路面温度は25.5℃。この時期にしては非常に好条件だ。最初にタイムアタックに入ったのはCT5クラスのノートニスモの西村一男選手。2周目にして11秒台をマークする。しかし、翌周には同じノートを駆る太田高之選手が10秒315をマーク。各車続々と早々にタイムアタックモードに突入していく。そんな中、A組トップタイムをマークしたのはスイフトの大輪清選手だった。しかし、次の周にはK11 マーチを駆る柴田尚選手がひとり9秒台に突入。そんな柴田選手は自身のマークしたトップタイムを最終ラップに更新。9秒672で1本目を終える。一方、CT6クラスでは常連のカプチーノの吉崎久善選手がトップタイム。CT7クラスは熊本壮一郎選手がトップで折り返した。

続くB組は排気量無制限のマシンが集結する最高峰クラス。A組が走り終わった頃には縁石の水も完全に乾き、コースは完全ドライコンディション。いまタイムを出さなくては、いつ出すんだと言わんばかりに2周目から各車全開アタックモードへ。口火を切って早々に1秒台に入れてきたのは絶対王者澁澤栄一選手。安定の走りでトップタイムをマークし続ける。2番手に付ける森田正穂選手も気を吐くがどうしても1秒台には届かない。そんな中、混戦になったのはCT2クラスだった。RX-7の森田正穂選手が今回も飛び抜けるかに思われたが、ポルシェ718GT4の松代耕二選手がCT1クラスに割って入る2秒087の快走!しかし黙っていないのはやはり森田選手だった。6周目には澁澤選手をも上回る1秒711をマークして全体トップに躍り出る。このタイムで勝負あり!!森田選手が1本目をトップで折り返した。また、CT3クラスではベテラン梅野健太選手がこの条件下でまさかのコースレコードを更新。ひとり4秒台に突入する異次元のタイムを叩き出した。

そして正午を迎え2本目のアタック。気温は25.6℃、路面温度は34.7℃まで上昇する。予想よりは大きく上がらなかったものの、やはり条件的にタイムアップが厳しいことには変わりない。そんな中、怒涛のタイムアップ合戦が繰り広げられたのはCT7クラスだった。1本目のタイムが参考にならないほどのジャンプアップ。1本目トップの熊本選手が自身のタイムを1000分の7秒更新すると、ロードスターに乗る日向孝之選手が驚きのコースレコードを破る10秒958をマーク。見事、熊本選手を抜き返し2連勝を飾った。そんな日向選手は「1本目は雨予報を信じてタイヤの空気圧を上げていって全然乗れなくてタイムが出せませんでした。2本目は雨が降りそうだったんですがダメもとのドライセッティングで挑んで逆転できました。とにかく2本目はタイヤカスが多い状況でしたが、タイヤカスを拾わないように走ったことが良かったのかもしれませんね。クラスを変えて望んだ2戦目、3戦目と連勝できましたが、熊本さんがどんどんタイム差を詰めてきているので、気を許さないように残り2戦もがんばりたいと思います」と振り返る。

そして、雨雲がどんどん近づく中、B組のタイムアタックの時間がはじまる。しかし、B組ではほとんどの車両がタイムアップを果たせずに終了。タイムアップを果たせても100分の数秒台に留まった。この結果、CT1クラスは絶対王者澁澤選手が優勝。CT2クラスも森田選手が安定感のある走りで2本目もまとめて優勝。CT3クラスも1本目のコースレコードタイムで梅野選手が優勝した。そんな梅野選手は「きょうは台数も少なかったおかげもあって、自分のペースで気持ちよく走れましたね。スイフトは特にダンロップから最終コーナーまでは良い感じで走れました。1周目こそちょっと水たまりが残っていましたが、数周もすれば完全にドライコンディションで良いアタックができました。2本目はタイヤカスが酷くて、一度タイヤカスを拾ってしまうとバイブレーションも出てどうにもならない状況でしたね」と今大会をまとめた。

次戦は3カ月のサマーブレイクを挟んで9月23日(金祝)の開催!サーキット走行会からひとつ抜け出してJAF公式戦で自らの速さを示したいニューカマーが現れるかもしれない。混戦必至の第4戦に向け、各車入念な準備期間を迎える。

CT1

澁澤栄一

ゼロマックスGDAインプレッサ

CT2

森田正穂

N-One☆ましゅ~RX-7

CT4

梅野健太

スイフトスポーツ R/T

CT5

柴田尚

ロイヤル アクレ アヤサマーチ

CT6

吉崎久善

DXLカプチーノ参号機

CT7

日向孝之

SIRIUS・ロードスター

参加者の声

CT1

鈴木達朗さん
ALEX WRX STI

サーキットトライアルをはじめて4年になります。最初は走行会を楽しんでいたんですが、ちゃんと公認競技として記録が残るというのに興味あってはじめました。サーキットトライアルは「敵は自分」というところが非常に面白いですね。レースのような駆け引きではなく、自分自身と向き合ってタイムを出していくのが楽しいポイントです。クリアラップを獲るコツはバックストレートでホームストレートを見ながら距離をとるのが秘訣ですね。筑波サーキットは歴史もあるので、同じ車両でどれくらいが基準タイムなのか見れるのもいいですね。

CT4

持田俊太さん
2&4スイフトスポーツ

今回はじめて参加しました。いままではサーキット走行会を楽しんでいたんですが、梅野選手に誘われて、公認競技ということもあって興味を持ち参加しました。競技直前はキリっとしていますが、それ以外は和気あいあいとした雰囲気でとても走りやすかったです。僕はノーマルベースの車両であまり改造せずに、自分のドライビングテクニックでどこまでタイムを出せるかに重きを置いて走っているので、自分の納得のできる走りができるようになることが重要だと思っています。残り2戦も参加したいと思います。

CT7

齋木一也さん
プロアイズNNBSロードスター

普段はロードスターパーティーレースに参戦しているのですが、約10年ぶりにサーキットトライアルに戻ってきました。2回目の挑戦ですがやっぱり楽しいですね。今回はパーティレースの合間に日程もちょうど良かったのでNo19の斉木選手と一緒に参戦しました。レースは人と人で争う追いかけっこ的な要素が楽しいですが、サーキットトライアルは自分との闘いが面白いですね。レースよりも和んだ空気もとても気楽に参加できていいですね。都合さえあえばまた参加したいと思います。