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Race Report

Circuit Trial Rd.1

新クラス区分を導入して2年目を迎えた2023シーズン。昨シーズンより2か月近く早い肌寒さが感じられる時期の開幕となり、各選手のコースレコード更新に期待が高まった。今シーズンから参戦を始める選手も見受けられ、ベテラン勢がどの様に立ちはだかるのか注目が集まり、勢力図の変化も思わせる幕開けとなった。

2023 JAF筑波サーキットトライアル選手権シリーズ第1戦

各クラスでレコード連発!速いラップを形成する様々な要素
CT1クラスに突如現れた刺客、絶対王者を脅かす存在となるか

A組のエントリーはCT1、CT2、CT4の計3クラス16台が集まった。CT1クラスは昨シーズン王者・澁澤栄一選手がGDA型からGVB型インプレッサWRX STIにスイッチ。また、今シーズンからR35型GT-Rと共にエントリーする中嶋貴秀選手に注目が集まる。

天候は晴れ、乾いた空気に包まれたこの日の筑波は気温11度、路面温度21度の中、14時15分から15分間に渡るA組の第1ヒートがスタートした。まずはゼッケン1のGDB型インプレッサを駆る馬場元選手を先頭にコースイン。アウトラップを終え、各車計測1周目からアタックに入っていくが、澁澤選手が早くも1分1秒403をマークし、熟成途中のクルマにありながら貫禄を見せつける。ところが計測2周目に差し掛かると35GT-Rの中嶋選手が1分1秒111をマーク。その後もクリアラップが取りづらい状況の中連続アタックを敢行し、計測4周目には1分0秒540のコースレコードを樹立した。澁澤選手は計測1周目が自己ベストとなり、第1ヒートは初出場の中嶋選手が総合トップで終えた。CT2クラスでは、フロントサスペンションを修復してから開幕戦の舞台に立った森田正穂選手がクラスレコードの1分1秒274の総合2番手となるトップタイムを記録した。そこにポルシェ718を駆る松代耕二選手が1分1秒948で2番手に続いた。この2名は共に計測4周目にベストラップをマークしている。CT4クラスでは今回が筑波初参戦となる上原和音選手がレコードタイムまで1000分の8秒に迫る1分4秒468でトップ、梅野健太選手が1分4秒556という僅差で続いた。両選手がドライブする車両はBSタイヤを履いたZC33型のスイフトスポーツで、共にベストラップは計測8周目に記録されており、ライトウェイトな車両ならではのアタック後半までタイム更新から目が離せない結果となった。上原選手は筑波初参戦となるが、一昨年の菅生シリーズB2クラスでK13型マーチを駆りチャンピオンに輝いた実績を持つ。第2ヒートでもその勢いを維持するのか注目が集まる。

一方のB組は5分間のインターバルを経て14時35分に火蓋が切って降ろされた。今回、昨シーズンのCT5クラスランキング2位の大輪選手は出走せず。ディフェンディング王者柴田選手の独壇場になるかと思いきや、1年のブランクを経て石井均選手が筑波シリーズに舞い戻ってきた。その石井選手がクラスレコードをコンマ8秒ほど上回る1分8秒422をマーク。2番手には柴田選手が1分9秒699で続いた。CT6クラスは菅生シリーズにも参戦するカプチーノ使いの吉崎久善選手が1分9秒553でトップタイム。そこに熊本選手、関根選手、中澤選手の順に続いた。尚、この日のCT6クラスのベストは全車ヒート1回目で記録された。CT7クラスはND型ロードスターをドライブする日向選手がクラスレコード樹立の1分10秒013でトップタイムを記録した。

2月初旬の開催が幸いしたのか、第1ヒートから早くもA、B両組でレコード奪取合戦が繰り広げられた為、第2ヒートも更なるタイム更新に期待が募った。走行終了後、各選手からは路面状況が芳しくない声やトラフィックによりクリアラップが取りづらく、クリアを取れた頃にはタイヤのグリップダウンを感じていたという声も聞かれた。2本目はセッション前半でクリアラップを取るのか、そこに路面温度の変化や路面状況の改善をどの様に合わせ込むかがキーポイントとなった。

国内Aライセンス講習の走行を挟んで15時55分から迎えたA組の第2ヒート。日が傾くのも早くトラックの一部には日陰も出来ていた。1本目で総合トップに立った中嶋選手から続々とコースインしていく。各車トラフィックの課題を共通認識として持っていたのか、アウトラップの段階で前車との間隔を空けてから計測に臨んでいる様に見受けられた。ここでもまずトップに入れてきたのは中嶋選手。1分0秒990をマークし、それに澁澤選手が1回目のタイムを上回る1分1秒114で続いた。翌周も澁澤選手はアタックするも自己ベスト更新はならず。対する中嶋選手は計測5周目に1分0秒774で2ヒート目の自己ベストを更新するも、1回目のタイムを上回ることにはならなかった。この日の総合トップに輝いた中嶋選手は自身の走りに納得がいかない様子であったが、選手権を戦うにつれてクルマ造りや走りに磨きを掛け、更に他者を引き離しにかかるのか、絶対王者の澁澤選手が待ったをかけるのか、要注目だ。

CT2クラスでは森田選手が計測1周目に1分1秒066をマークし、翌周に1分0秒945で従来のCT1クラスレコードも上回る総合2番手のラップを刻んで見せた。松代選手は計測1周目に1分1秒503をマークするもその後のタイム更新はならず、森田選手に軍配が上がった。CT4クラスは1本目に続き上原選手が好調を維持。計測4周目に1分4秒285のクラスレコードをマークし、この日のトップに立った。2番手には松橋豊悦選手が、梅野選手の1本目のタイムを僅かに上回る1分4秒512で続いた。梅野選手は1本目のタイムを更新とはいかず、クラス3番手で終えた。

B組は16時15分よりスタート。CT5クラスは石井選手が1本目のタイムを更新出来ない中、柴田選手が1本目をコンマ7秒近く更新する1分9秒010をマークするも、石井選手のタイムには及ばなかった。CT7クラスは1本目のトップ2名、日向選手、宮野選手共に2本目ではタイム更新ならず。松栄吉彦選手、高橋智紀選手は1本目のタイムを大幅に更新するも順位の変動は無く、日向選手がこの日のクラストップに立った。

こうして終わった新シーズンの開幕は、筑波サーキットトライアル初参戦組の活躍が目立った。勢力図の変化を感じさせるが、迎え撃つベテラン勢がそれを許さないだろう。

CT1

中嶋貴秀 選手

ノルドリンクR35GT-R

CT2

森田正穂 選手

N-One☆ましゅ~RX-7

CT4

上原和音 選手

N-TECスイフトスポーツ

CT5

石井 均 選手

小富士スイフト@DXL

CT6

吉崎久善 選手

DXLカプチーノ三号機

CT7

日向孝之 選手

SIRIUSロードスター

Results » 総合結果

筑波マイスターの『俺ならこうする!』

コース2000の攻略法やマシンセットアップ!
その方法をJAF筑波サーキットトライアル選手権の猛者に教えてもらおう!!

澁澤栄一 選手

CセグメントAWDの絶対王者に聞く! 筑波攻略法!!

CT1 澁澤栄一 選手

今シーズンよりGDA型からGVB型インプレッサWRX STIに車両を変更した澁澤選手に、クルマ造りとタイム短縮の秘訣を教えてもらった。
AWD車両に乗っている方は、ぜひ参考にして頂き、彼に挑戦してみては如何だろうか。

去年までサーキットトライアル専用に作りこんだ車両で走り込んでいましたが、今年からは乗車定員変更しないマシンで参戦してみようとこのクルマ(GVB)に乗り換えました。
元々2台所有していて、このクルマでもサーキット走行を楽しんでいたんですが、以前使っていた車両から100kg重くなっているのでセットアップも随分変わっています。
この世代のスバルのAWDは安定性が高いですが、裏を返せば筑波サーキットの様なテクニカルなサーキットでタイムを狙いに行くのには曲がりにくさに繋がります。
ヘアピンの様なコーナーはフロントで曲げるというより、リアを動かしながらフロントにもトラクションを掛け、反対に高速コーナーはいかに自分で抑えられるかが肝になってくると思います。
そのため、リアはトーアウトで5mmほど付け、回頭性を上げるのとともに、AWDの強みでもあるトラクションをかけながらグイグイと曲げていくクルマ作りが重要だと思いますね。