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Race Report

Circuit Trial Rd.2

春の嵐に見舞われた筑波サーキットを総勢37台のマシンが疾走!水しぶきを上げながらのタイムアタックは危険と隣り合わせ!!それでもタイムを削るエントラント…。電子デバイスを活用して戦う最新マシンに挑む、ドライビングマシンの戦いにも注目が集まった。そして王権復活なるか?絶対王者・澁澤栄一選手の追撃やいかに?

2023 JAF筑波サーキットトライアル選手権シリーズ第2戦

驚異のレインマイスター誕生!!ZC33スイフトのウエハラカズトが
上位クラスを打ち負かす驚きのラップタイムでCT4クラス優勝

東京都では桜の満開が告げられる中、桜が咲き散るのを留めるかのような春雨となった筑波サーキット。前日から続く長雨に路面は完全なウェット状態で筑波サーキットトライアル第2戦は幕開けとなった。午後になると雨が強くなりコンディションが悪くなるという予報を聞いて、1本目勝負と読んだ多くのエントラントが続々とコースインしていく。最初にアタックを許されたA組はCT5クラスから7クラスの小排気量勢。4周目にいきなりタイムツリーの一番上に躍り出たのはCT5クラス石井均選手のZC32型スイフト。今回、8台のエントリーを集めた人気のクラスで他を寄せ付けない圧倒的な14秒台というタイムをマークする。しかし、これをマーチ、ノートといった日産勢がだまって見過ごすわけもない。次々にアタックへと入っていくが柴田尚選手が15秒台へ入れるのがやっとの状態。そしてCT6クラスでは念願の初勝利を手にすべくヤリスの熊本壮一郎選手が渾身のアタック。「ヤリスで初めてのウェットだったんで、コースに残ることだけを必死に考えて走っていました。水たまりに乗らないようにミドル、ミドル、インみたいな…。もしここで優勝できれば9年出場し続けて初優勝なので勝ちたいですね」と熊本選手。RWD勢を向こうに回しトップタイムを記録する。2番手安本悠人選手との差は僅か0.2秒だ。そしてCT7クラスはSIRIUロードスターを駆る日向孝之選手がひとり18秒台をマークしてトップを死守。「今回は電子制御を切れませんでしたね。いつもツリーの一番下に自分のゼッケンが出るか出ないかなんですが、今回は常にツリーにゼッケンを残せていたのでタイムは良かったんだなと走っていて思いました」と日向選手。続く2本目は気温も下がり、雨はさらに強く、タイヤが跳ね上げる水しぶきもさらに高くなってしまう状態に。確実にコンディションは悪くなっているものの、CT5クラスで圧倒的なタイムをマークしていた石井選手がさらに自己ベストを更新する。すると釣られるように次々と自己ベストを更新する選手が続出。CT5クラスでは8台中7台が2本目で自己ベストを更新することに…。しかし、石井選手のタイムに届くものは誰一人現れず、石井選手の逃げ切り優勝が確定!「1本目はエントリー順だったこともあり、他のクルマに邪魔されることなく自分のペースでタイヤを温めてしっかりタイムを作ることができました。次はスプリントレースも近いので参戦できるか微妙ですが頑張ります!!」とコメント。CT6クラスの熊本選手は最後の最後、安本選手のラストラップに逆転を許してしまい惜しくも2位に甘んじる悔しすぎる惜敗。「今シーズンは全戦参戦ができないので、ここで勝っておかないとシリーズタイトルが厳しくなるので絶対に勝ちたいと思っていました。タイヤをしっかり温めることができてグリップを出せたのが大きかったのかもしれませんね」と安本選手。CT7クラスは1本目のタイムで日向選手が石井選手とともに今季開幕2連勝を果たした。

そしてB組ではA組以上のドラマチックな展開が繰り広げられた。注目は絶対王者・澁澤栄一選手の連勝記録に待ったをかけたニューカマー中嶋貴秀選手との一騎打ち。澁澤選手がパワーで勝るGT-Rの中嶋選手に一矢報いるならば、この雨はマシンの差を限りなくゼロにしてくれるまたとない絶好のコンディションだ。トップでコースに飛び出していく澁澤選手。「こういったコンディションじゃないと35GT-Rに一矢報いることができないから行きますよ」という言葉の通りのリアクション。しかし、クラス違いに予想外の伏兵が現れる。リーディングボードのトップに澁澤選手のゼッケン「1」が現れると思いきや、CT4クラスの「16」の文字が⁉これを見て驚きを隠せない澁澤選手。前にいるCT4クラスのウエハラカズト選手を確認し、後ろから様子をうかがう澁澤選手。軽量とはいえFWDのスイフトがAWDのWRXを凌駕するタイムをマークすることは到底考えられない。しかし、ウエハラカズト選手はこれを体現した。まだまだ路面を探りながら走る澁澤選手はウエハラカズト選手のブレーキングを参考に、自身のタイムを極限まで削りに行く!このアタックが功を奏し、チェッカーぎりぎりの12周目に全体トップタイムをマーク!!中嶋選手を1秒以上突き放す渾身のアタックに成功した。そして驚きはCT4クラスのウエハラカズト選手のタイム。2番手に2秒近い差をつける圧倒的な速さでクラストップに躍り出た。「一瞬、澁澤選手の後ろに付いたんですが、ストレートでガツンと離されてしまって、パワー差をみせつけられました。ここのところウェットでの練習が多くて、ホイルスピンしないラインどりを見つけてからぐんと走りやすくなりました。それをライバルに見つけられるとやっかいですね。セットアップも減衰を少し柔らかくするくらいで大きな変更はしていません。。とにかく縦に縦に走らすことだけをアタックした感じですね」と自分の走りを振り返る。また、CT2クラスではこのクラスを牛耳る森田正穂選手を抜き去り、松代耕二選手がトップタイムを記録。松代選手のタイムは澁澤選手にコンマ1秒差で全体の2番時計だ。そして迎えた勝負のB組2本目。A組が続々とタイムアップしたことを考えると、B組にもタイムアップの可能性は十分にある。しかし、澁澤選手はどんどんと冷えていくタイヤをなんとか温めながらのアタック。最終ラップにタイムを伸ばすも自身のタイムに100分の7秒届かず自己ベスト更新はならない。一方でタイムを上げてきたのはクラス2番手に付ける中嶋選手だった。「このクルマで雨のセットアップが全然できていないので、どう走ればいいか考えながらのアタックになってしまいました…」という言葉の通り、自己ベストは更新するものの澁澤選手のタイムには届かない。これをうけ、1本目のタイムで澁澤選手がオーバーオールウィンを確定させる。CT2クラスでは2番手森田選手も、3番手の秋本拓自選手も自己ベストを書き換えてくるが、松代選手の1本目のタイムを更新できず、こちらも1本目のタイムで松代選手のクラス優勝が確定した。そんな松代選手は「ポルシェの電子制御が凄く良かったんですね。ドライで1度も勝てなかった森田さんに初めて勝てたのは嬉しいですね。2本目は川がでちゃって、直線でもステアリングをとられてしまうくらいだったので、クルマを壊しては元も子のないと思い押さえました」と自分の走りを振り返った。そして、脅威のレインマスターウエハラカズト選手は2本目にさらに自己ベストを更新!!2位松橋豊悦選手との差をさらに押し広げる9秒台に突入しての圧勝でCT4クラスを制した。「2本目は前の方からコースインできたのもあって、常にアタックスピードで走れて、リアのタイヤをしっかり温めることができたので1本目の自己タイムを更新できました。一昨年、SUGOのチャンピオンを獲っているんで、今年は筑波のチャンピオン獲ることを目指して頑張ります」とウエハラカズト選手。このタイムは全体でも4番手。多くのAWD勢を押しのけてのタイムアタックはまさに圧巻であった。

CT1

渋沢栄一 選手

ゼロマックスGVBWRXSTI

CT2

松代耕二 選手

718GT4

CT4

ウエハラカズト 選手

ZC33-HALORCNTEC

CT5

石井均 選手

小富士スイフト@DXL

CT6

安本悠人 選手

ザーレンKMRロードスター

CT7

日向孝之 選手

SIRIUSロードスター

筑波マイスターの『俺ならこうする!』

コース2000の攻略法やマシンセットアップ!
その方法をJAF筑波サーキットトライアル選手権の猛者に教えてもらおう!!

森田正穂 選手

RWDマシンのスペシャリスト

CT2 森田正穂 選手

長年に渡り、この筑波サーキットトライアルを牽引している主要メンバーのひとりである森田選手。
RWD車にこだわり、AWD勢に食い込む走りを見せるFRマイスターに筑波サーキットを攻めるポイントを教えてもらった!!

パワーのあるRWDで筑波を速く走るこつはとにかく真っすぐ走ることですね。苦手なコーナーはなんとかやり過ごして、真っすぐをしっかり走るのがポイントですね(笑)対AWD勢を考えると最終コーナーがポイントになってきますね。最終コーナーは重量差もあるのでクリッピングまでは詰まるんですが、立ち上がりで離されるのを考慮していくのがポイントですね。またこういった雨の日だと、筑波サーキットは全体的にバンクが付いているのでイン側にあまりつかないのもポイントですね。ドライなら触るようなコーナーでも、1車身くらい話して、ミドルインミドルみたいな感じですね。最近はコーナー途中までブレーキングを残さないというドラテクを推奨していますが、特にFDのような古典的なクルマにおいては、ブレーキングを少し残してコーナーに入っていくのも重要です。マシンは昔流行ったちょいリア下がりが大切だと思っています。ちょっと寄っかかるような感じとでもいいでしょうか⁉侵入でも立ち上がりでもリアが出やすいクルマのなので、とにかくリアを落ち着かせることを重視しています。あとは、コーナーの侵入は自分の腕でどうにかするのが速いんだと思いますね。