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Race Report

Circuit Trial Rd.3

初夏を思わせる天候の中、多彩なレースが開催された週末はコンディションの変化にいち早く適応させるかが鍵に?雨中の第2戦では勢力図が開幕戦と変わった様に見られたが、再びドライとなった第3戦はどの様なタイムアタック合戦が見られるのだろうか。早くもシーズンの折り返しに突入した今回、一歩抜け出す者は現れるのか!?

2023 JAF筑波サーキットトライアル選手権シリーズ第3戦

高温をものともせず唯一人、中嶋貴秀選手がレコード更新!
圧巻のタイムでライバルを大きく突き放して優勝を遂げる

5月5日こどもの日、筑波サーキット・カーフェスティバルに併催される形でJAF筑波サーキットトライアル選手権の第3戦が開催。スタンド裏やコースサイドでは様々な出店や催し物が開かれ、多種多様なカテゴリーが開催されるこの日の筑波は連休中の家族連れで賑わった。

車両区分によって計6クラスをA組、B組に分け、それぞれ15分間の走行を2回に渡って行い、ラップタイムにより順位が争われる。走行が開始する午後には路面温度が50℃に迫り、この時期にしては高温のコンディションの中で火蓋が切って落とされた。まずはCT1~CT4クラスのA組から第1ヒートがスタート。ここで総合トップタイムを叩き出したのはCT1クラスのR35 GT-Rを駆るゼッケン2番の中嶋選手。2月に行われた寒空の開幕戦ではレコード連発となったが、今回はそのレコードタイムを更に破る59.860という驚速ぶりを見せつけた。クラス2位には澁澤選手が2.5秒差の1’02.374で続いた。CT2クラスでは森田正穂選手が総合2番手となる1’01.985をマークし、クラス2位には松代耕二選手が1’02.471と総合4番手のタイムで第1ヒートを終える。CT4クラスは開幕戦、第2戦と連勝を飾っている上原和音選手がここでもクラストップタイムをマークした。迎えた第2ヒートでも最初にターゲットタイムをマークしたのは中嶋選手。1’01.364のトップタイムから0.5秒差で澁澤選手が計測1周目に1’01.896をマークし2番手。第1ヒートからタイムを縮めてきたが、中嶋選手には届かない。第1ヒートのトップタイムを上回る選手は現れず、中嶋選手が新レコード樹立と共に総合優勝に返り咲いた。CT2クラスでは全車が第1ヒートのタイムを更新するが順位の変動は無く、森田選手が1’01.772の総合2番手タイムでこちらも開幕戦覇者がクラス優勝を飾る。クラス2番手の松代選手は、「セッション開始時に内圧調整をしてからスタートしましたが、他車とのコースインのタイミングの差で、イマイチな場所で出ることになりました。路温が高く、何周もしても更新は難しいので出る位置は大事ですね。前回はウェットでクラス優勝したので、次戦は雨が降ってほしいです」と語った。CT4クラスも上原選手が第1ヒートからタイムを縮めて1’05.124で再びトップ。計測1周目に出したこのタイムを守り切り、開幕から3連勝を飾った。クラス3番手で終えたZC6型BRZに乗る大森圭選手は、「1本目から内圧やドライビングをアジャストして、乗れている感じもしてグリップもしているなという感覚はあったのですが、タイムが伸びなかったのが謎ですね。1本目で行き過ぎた部分はありましたが、2本目は抑え過ぎたかもしれません。スイフト2台がいつも速いので、何とか食らい付いていきたいです」と振り返った。

一方のB組は、主に小排気量車で構成されるCT5~CT7の計3クラス。第1ヒートでは、CT5クラスのゼッケン19石井均選手がトップタイム。唯一1分8秒台に入り、2番手の大輪選手と1秒以上のギャップがある。多くの選手がセッション序盤に自己ベストタイムを出しており、その後の更新は見られなかった。CT6クラスは、開幕戦でクラス優勝を果たしたゼッケン30、カプチーノを長年の愛車とする吉崎久善選手がトップタイムをマーク。他車が1分10秒の壁を超えられない中、終盤に1’09.609を叩き出した。ロードスターとヤリスが多く参戦するCT7クラス、開幕からクラス2連勝中の日向選手が一番時計に。トップ3台はND型ロードスターで占められたが、その中でも頭抜けた1’10.826というタイムで2番手の宮野選手と1.5秒近くの大きなマージンを作った。第2ヒート目が始まる16:30頃には日差しも弱まり、路面温度は40℃を下回るほどにまで低下した。CT5で速さを見せた石井選手の勢いは衰えず、1’08.543をマークしトップに付ける。2ヒート目でも大輪選手はじめ、他選手の中で1分9秒台を破る者は現れない。これで石井選手の開幕3連勝が決まった。CT6では、1ヒート目のタイム更新とはならなかったが吉崎選手がここでもトップ。2番手のゼッケン28安本選手が僅かにタイムを伸ばしてきたが、吉崎選手には届かない。ドライ路面で開幕戦ウィナーが再びクラス優勝に返り咲いた。CT7は大幅に自己ベストを塗り変えてくる選手が多く居たが、それは日向選手も同様だ。1’10.481で0.4秒近くタイム更新を果たした。2番手宮野選手も0.5秒のタイム更新で順位は変わらず。このクラスも日向選手が開幕から3連勝を飾り、タイトル争いを突き進んでいる。

全5戦の内、早くも3戦が終了し次戦からはシリーズ後半を迎える。ドライ路面となり、開幕戦の勢力図に戻ってきた様に見えたが、多種多様なクルマが走るこのカテゴリーでは天候がタイトル争いを決定付ける大きな要因になりそうだ。

CT1

中嶋貴秀 選手

ノルドリンクR35 GT-R

CT2

森田正穂 選手

N-One☆ましゅ~RX-7

CT4

上原和音 選手

ZC33-HALORCNTEC

CT5

石井均 選手

小富士軍団スイフト@DXL

CT6

吉崎久善 選手

DXLカプチーノ参号機

CT7

日向孝之 選手

SIRIUSロードスター

筑波マイスターの『俺ならこうする!』

コース2000の攻略法やマシンセットアップ!
その方法をJAF筑波サーキットトライアル選手権の猛者に教えてもらおう!!

上原和音 選手

筑波サートラで快進撃を続ける理論派FF使い

CT4 上原和音 選手

愛車ZC33スイフトスポーツでディフェンディングチャンピオンを凌駕する走りを見せた上原選手!
そんなSUGOや筑波といったテクニカルなサーキットで活躍する上原選手に筑波サーキットを攻略する上で心掛けたいセッティングのツボを聞いた!!

やはりFFだとアンダーステア傾向になるので、後輪駆動車と比べると極端な方向性に振っています。フロントはキャンバーを強めに付けていて4.5°~5°くらいにしています。キャスターは寝かす方向で、ハンドルを切った時のキャンバーというものをイメージして、旋回中も同じキャンバーが付く様に意識しています。リアのアライメントも意識していますが、スイフトはトーションビームでイジる範囲は限られています。ただ、調整する部品は出ているので、トーとキャンバーも少し変えています。サーキットにも依りますが、フロントほど極端にアライメントは変えず、トーはゼロに近いですね。リアのキャンバーも全く付けない状態だとピーキーな特性になるので、横方向の荷重が掛かった時に程良く踏ん張ってくれる様に心掛けています。足回りは硬すぎても曲がらなくなってしまうので、必要最低限のロールに抑えつつも動かせる様にはしています。路面コンディションによるアジャストはタイヤ内圧の調整で、ターゲットにする温感は暑い時も寒い時も同じですが、スタートの設定を変えて臨んでいます。