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Race Report

Circuit Trial Rd.5

35GT-Rの加入!SUGO王者の参戦!昨年度とは一転した様相ではじまった今年のJAF筑波サーキットトライアル選手権も、とうとう最終戦を迎えることとなった。CT4クラスとCT7クラスはすでにチャンピオンが確定しているがそれ以外のクラスでは混戦模様。38台のエントリーを集めた最終戦を制し、最後に笑ったのは誰か???

2023 JAF筑波サーキットトライアル選手権シリーズ第5戦

100分の2秒差でついた決着! CT2クラスは王者・森田正穂選手がポルシェ松代耕二選手の追撃を交わし優勝&チャンピオン獲得!!

いつになく緊張感漂う筑波サーキット。朝からはじまった受付を完了し、全てのエントラントが昼からの走行に備えている。午前中は2輪の走行枠だったためバイク特有のコンパウンドが乗った路面は非常に滑りやすい。気温も低くなる2本目が勝負と考える選手が多い中、1本目から勝負をかけなくてはならないクラスがあった。それがCT2クラスだ。
ここまで4戦を終え、2WD王者の森田正穂選手が2勝、成長著しいポルシェ松代耕二選手も2勝を挙げている。さらにこのふたり…、勝利を逃がした2戦はともに2位に付けているため、ここまで全くの同ポイント。最終戦でひとつでも上の順位でゴールした方にシリーズチャンピオンの栄冠が輝くのだ。
そんなCT2クラスで先手を打ったのは王者森田選手。まずは計測2周目で1分1秒台をマークするとラストアタックとなる10周目に1秒363のベストタイムを叩き出す。一方、松代選手は最初のアタックで1秒637を記録するも、その後クリアラップがとれぬままアタックすることができずに第1ヒートを終えてしまう。
そして勝負の2本目となった第2ヒート。しかし、誰もが2本目勝負と思っていた路面は大きく期待を裏切るものだった。ヘアピンをはじめとした回り込むようなコーナーミッドでグリップが失われるというのだ。森田選手はファーストアタックで第1ヒートの100分の7秒まで近づくタイムを記録するものの自身のターゲットタイムを抜き返すことはできない。
しかし、ここでどうしても負けられない松代選手は勝負のアタックをしかける。軒並みタイムダウンする選手が多くいる中、渾身のアタックを決め自らの1本目を大きく更新する1秒387を記録!!しかし、このタイムでは森田選手の記録したタイムに100分の2秒届かない。その後も松代選手は2回のアタックを試みるがクリアラップがとれず惜敗を喫してしまう。
「あまりクリアが取れず厳しかったですね。2本目の方がクリアラップをとれたので走り安かったですが、もうちょっと腕が足りなかったですね。ダンロップから2ヘアまでのアプローチがどうしてもダメなんですよね。縁石の使い方もまだまだです。来年こそはチャンピオンを獲れるように頑張りたいと思います」と松代選手。
逆に100分の2秒差でチャンピオンを確定させた森田選手は「1本目はクリアがとれずやばかったですね。2本目勝負だったと思うんですが、逆に2本目はダンロップから80Rの黒いシミのある部分がちょっと滑りやすくなっていたみたいですね。それでもしっかり勝ち切ることができて良かったです」と今大会を振り返る。
また、激戦のCT5クラスも熱いバトルが繰り広げられた。ランキング争いを演じるのはZC33スイフト石井均選手とK11マーチからAE111に乗り換えた柴田尚選手のふたり。開幕3連勝を遂げた石井選手だったが、第4戦を欠場。これで急接近した柴田選手とのポイント差は僅か1ポイント。そのため最終戦の勝者がシリーズチャンピオンを手にすることができるのだ。しかし、乗り換えたマシンのセットアップか、それともシリーズチャンピオンを掛かった勝負での力みか⁉第1ヒート柴田選手は5番手のタイムに沈んでしまう。
一方、第1ヒートからトップタイムをマークした石井選手は気負いのないまま2本目に…。柴田選手が自身のタイムをコンマ7秒以上上げる力走を見せるが、それでも石井選手の一本目には届かない。さらに石井選手はしっかりと自身のタイムを更新し、貫禄のシーズン4勝目。この結果、石井選手がシリーズタイトルを手にした。

また、CT1クラスは中嶋貴秀選手が今季4勝目をマークしシリーズタイトルを、CT4クラスは上原和音選手が5戦全勝の記録を打ち立てタイトルを手にしている。さらにCT6クラスは安本悠人選手が最多勝となる3勝目を記録するも、吉崎久善選手が辛くも逃げ切りシリーズタイトルを獲得。CT7クラスはベテラン日向孝之選手が5戦全勝でチャンピオンを手にした。この結果を持って2023シーズンが終了!JFA規定車両による筑波最速を賭けた戦いに終止符が打たれた。

CT1

中嶋貴秀 選手

ノルドリンク35GTR

CT2

森田正穂 選手

N-One☆ましゅ~RX-7

CT4

上原和音 選手

ZC33S-HALORCNTEC

CT5

石井均 選手

小富士スイフト@DXL

CT6

安本悠人 選手

ザーレンpro・μロードスター

CT7

日向孝之 選手

SIRIUSロードスター

Results A組 » 総合結果
Results B組 » 総合結果

2023シーズンチャンピオン

CT1

中嶋貴秀 選手
ノルドリンク35GTR

今年からはじめて参戦したんですが、雨の大会も前戦も非常に厳しい中での勝利でした。混雑の中でどうやってタイムを出すのかが難しかったですが、途中ピットに入ってもう1度アタックするなど、自分の中での成長も実感しました。サスペンションをビルシュタインのR35開発していた方の力を借りて別タン式に替えたこともあって、動きが抜群に良くなった感じですね。来年はまた別のステージへシフトしようと思っています。なのでサーキットトライアルはちょっとお休みします

CT2

森田正穂 選手
N-One☆ましゅ~RX-7

今年1年を振り返って、雨のときに電子制御付きのリアにしっかり荷重の乗っているクルマにコンマ差で迫れていたので、2年前や3年前に比べても雨の走りは自分の中でもアップデートできた年だったと思っています。最終戦はメンテナンスガレージのオーナーも手伝ってくれて、2本目に備えてタイヤのメンテナンスを施してくれるなどバックアップもありました。最後お説教があるかもしれませんけどね(笑)来年はまだ未定ですが、サーキット走行は楽しみたいと思っています

CT4

上原和音 選手
ZC33S-HALORCNTEC

晴れたり雨降ったり忙しいシーズンでした。初のCT4クラスだったんですが、強力なライバルがいる中でなんとか全戦優勝することができて良かったです。筑波を攻略するに当たり、いろいろなラインを通ってみて自分の走りを決めていきました。足のセットアップを繰り返す中、ワンテンポコーナーの奥までいけるようになったりと、マシンが進化してきたこともありました。最後に3秒台に入れることができ、レコード更新できてシーズンを締めくくれたのは良かったですね。マシンも借り物だったので来年はお手伝いでサーキットにくると思います

CT5

石井 均 選手
小富士スイフト@DXL

最終戦、2本目で守りに入ってしまったのが心残りですね。実は耳の病気になってしまって、そのすぐ後の5月の大会に出てしまって治療に時間がかかってしまいました。第4戦も欠場するしかなくなりギリギリの戦いになってしまいました。アイドラーズのレースでもシリーズタイトルを獲りに行っているので、マシンがレース仕様の中、タイムトライアル競技でもチャンピオンが獲れて嬉しいです。来年はレースを少しお休みして治療に専念しようと思います。サーキットトライアルは出続けようと思っています

CT6

吉崎久善 選手
DXLカプチーノ三号機

雨が2戦もあって辛いシーズンでした。1戦欠落していたので筑波は獲れたんですがJAF戦はタイトルを逃してしまいました。小さいマシンなので、動きがピーキーな分どうしても雨になると厳しいのが辛いですね。パーツがなくなっても、まだ予備の車体があるので、やれる限りはこのクルマで続けたいと思っています。もちろん来年も筑波シリーズには参戦予定です。よろしくお願いします!!

CT7

日向孝之 選手
SIRIUS・ロードスター

最終戦でマシンのセットアップを変えてみたんですが、ちょっと動きがいまひとつなのが心残りですね。開幕戦から4戦目までは同じセットできたんですが、来年クラス上げを考えていた上でのセット変更だったのでちょっと不満も残ります。クラスの中でマシンは勝って当たり前のようなところもあるんですよね。来年はCT2の頃にインテグラで森田選手を追いかけていたときのような感覚に戻りたいと思います