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Race Report

Circuit Trial Rd.4

2月に始まった2023シーズンは早くも残り2戦。今回の結果次第では最終戦を待たずしてシリーズチャンピオンが決まるクラスもあり、緊張の1戦となる。梅雨入りして間もない第4戦は、電子制御を搭載した最新型のマシンを駆使して戦うドライバーたちに、非電子制御の旧型車を乗りこなす歴戦の猛者が巧みなドライビングで待ち受ける!!接戦が繰り広げられるクラスでは1歩抜け出す者は現れるのか!?

2023 JAF筑波サーキットトライアル選手権シリーズ第4戦

CT4クラスは上原和音、CT7クラスは日向孝之が最終戦を待たずしてチャンピオン獲得!!CT1クラスは中嶋貴秀が渾身のアタックでリードを拡大

関東地方は既に梅雨入りが発表されたが、第4戦は予報通りの雨。今シーズンはここまでドライとウェットが交互に移り変わっている。コンディションによってクルマの優劣にも差があり、ウィナーが交互に変わるクラスもある事から、チャンピオン争いを考えると今回の雨が非常に重要なファクターとなりそうだ。この日は午前中に第2ヒートまで終えるタイムスケジュールで次第に雨が止む予報の為、各陣営は第2ヒートにタイムアップを狙ってくる事が予想される。まずはCT1からCT4クラスの計3クラスが走行するA組の第1ヒートがスタート。このセッションで総合トップに立ったのは澁澤栄一選手で、中嶋貴秀選手が続く。澁澤選手はウェットの第2戦で優勝しており、タイトル争いを考えると中嶋選手の前に出たいところだ。「4WDとはいえ雨は怖いですね。マージンは残してアタックしますが、それを皆がどこまで削っていくか、我慢比べみたいな戦いになると思います。」と澁澤選手。CT2クラスは松代耕二選手が総合3番手でクラストップに立ち、森田正穂選手が続く。森田選手はウェットでのマシン性能差を埋めるべく、他車とは明確に違うライン取りでアタックを見せる。「1コーナーと最終コーナーは水が少ない所を選んでかなりアウト側を走りました。今回トライ中です。」そしてCT4クラスはここまで破竹の3連勝を遂げている上原和音選手が2番手を3秒突き放してトップタイム。上原選手はこの第4戦で優勝すると、ランキング2位の松橋豊悦選手の順位に関わらずシリーズチャンピオン決定となる。2番手には大森圭選手がN-TECスイフト勢に割って入った。3番手の松橋選手は、なんと前日に岡山国際サーキットで開催されたサーキットトライアルに参戦。本州を東西に横断して筑波にやって来たのだ。「岡山で泊まった宿が悪かったのか、体調が良くないです。筑波の第2戦も雨でしたが、その時にコースオフしているので安全に行きたいと思います。今回は大幅にセットを変えてバランスが狂ってしまいましたが、今後に向けてのトライでもあります。」本調子ではなさそうだが、第2ヒートで盛り返してくるか期待だ。

そして迎えた第2ヒートは、セッションが始まる頃には殆ど雨は止んだが、まだまだ路面は濡れている。ここで最初にトップに入れてきたのは中嶋選手。これに松代選手、澁澤選手が続く。開始から8分ほどで金川大貴選手が最終コーナーでコースオフを喫したが、ダメージは無くコースに戻っていく。各車アタックを続け、残り1分ほどで中嶋選手が1’06.989をマーク。これを上回る選手は現れず、唯一の1分6秒台で総合トップ、今季3勝目を飾った。澁澤選手は第1ヒートのタイム更新とはいかず、総合2番手で第4戦を終えた。これで中嶋選手が選手権ポイントを75点に伸ばし、澁澤選手に対して10点リードを抱えて最終戦に臨む。澁澤選手が優勝した場合でも、中嶋選手は4位以上でチャンピオン獲得と非常に有利な状況だ。CT2クラスは森田選手が第1ヒートとはライン取りを変えて果敢に攻めるが、松代選手の1’07.654を破れない。これで松代選手が総合3位のクラストップで今季2勝目。森田選手とは2勝2敗で選手権ポイントも70点で並び、最終戦は順位が1つでも上に居た方がチャンピオンというシンプルで熱い争いになる。CT4クラスは上原選手が第1ヒートのタイムを更新する1’10.490をマーク。松橋選手が1’13.083までタイムを伸ばして来るが届かず2番手。大森選手は3番手タイムに終わった。これで4連勝を成し遂げた上原選手が最終戦を待たずして2023シーズンチャンピオンを決めた。セッション後、「今回は自分の走りで納得いかない部分もありましたが、ひとまずタイトルを獲れてほっとしています。シーズン全勝も目指しているので最終戦はそれを達成できる様に頑張ります。」と締め括った。

一方のB組は、CT5クラスランキングトップの石井均選手は参戦せず。第1ヒートでトップに立ったのは同クラスランキング2位の柴田尚選手。大輪清選手が2番手、福島達也選手が3番手に続いた。CT6クラスはランクトップの吉崎久善選手が3番手に留まり、安本悠人選手が唯一14秒台に入る、1’14.165でトップに立ち、熊本壮一郎選手が2番手で続く。CT7クラスでトップに立ったのはここまで3連勝中の日向孝之選手。2番手の宮野直樹選手を2秒近く引き離す1’16.089を叩き出し、チャンピオン獲得に向けて好スタートを切った。緊張の第2ヒート、セッション開始直後は各車の間隔がやや近い中でのアタックとなったが、ここでトップに入れてきたのは好調の柴田選手。これに安本選手、大輪選手、熊本選手が続く。セッション中盤になると続々とタイム更新をする選手が現れ、トップの柴田選手を福島選手が塗り替える。しかし残り5分ほどで柴田選手が1’13.892でトップ奪還。同じ頃、日向選手は1’15.768で宮野選手に対するギャップを広げる。残り3分が近づく頃には安本選手が総合2番手の1’14.050でクラストップ。2番手の熊本選手に1秒以上のリードで第4戦の優勝を決め、今季2勝目を挙げた。CT6のランキングはトップ3の順位こそ変動は無いものの、その点差が縮まった。吉崎選手64点、熊本選手57点、安本選手55点となり、毎戦の様に接戦を繰り広げている3名の中から栄冠を手にするのは誰になるのか注目だ。柴田選手はラストアタックで自身のタイムを更に更新する1’13.801でB組総合トップに輝き今季初優勝。石井選手に対し1点ビハインドまで詰め寄り、こちらも最終戦が楽しみだ。CT7は宮野選手が1’16.238までタイムを伸ばすも日向選手には届かず。日向選手も最後の計測ラップで自己ベスト更新の1’15.750で4連勝を決めた。これによりCT7クラスの2023チャンピオンは日向選手の手に。「今年は参戦台数の関係でクラス成立するか心配でしたが4戦目まで続いていますし、そういった意味では皆さんのおかげで獲らせてもらったチャンピオンだと思っています。全戦全勝も中々出来ることではないですが、そのチャンスがありますし、最終戦まで長いですが気を抜かずに行きたいですね。」と2023年チャンピオンが振り返った。

次戦は約4か月のインターバルを経て10月22日に開催される最終戦。タイトルの権利を残している選手も、その権利を失った選手達にとっても泣いても笑っても最後の1戦。2023年の”サートラ”ラストアタックを心待ちにしよう。

CT1

中嶋貴秀 選手

ノルドリンクR35GT-R

CT2

松代耕二 選手

718 GT4

CT4

上原和音 選手

ZC33-HALORCNTEC

CT5

柴田 尚 選手

ロイヤル アヤサ マーチ

CT6

安本悠人 選手

ザーレンKMRロードスター

CT7

日向孝之 選手

SIRIUSロードスター

筑波マイスターの『俺ならこうする!』

コース2000の攻略法やマシンセットアップ!
その方法をJAF筑波サーキットトライアル選手権の猛者に教えてもらおう!!

日向孝之 選手

ロードスター使いの2023チャンピオン

CT7 日向孝之 選手

近年、徐々に参戦台数が増加しているND型ロードスター。そのロードスターを駆り、見事2023年のCT7クラスチャンピオン輝いた日向選手。今シーズン、他を圧倒している日向選手に筑波の攻略ポイントを伺った。

どんな天気、コンディションでも安定してタイムを出せる様にという事は心掛けています。今日の天気もそうですが、年に1回か2回は雨が降るので、ドライに寄せ過ぎたり逆にウェットに寄せ過ぎる様な極端なセットにはしていないです。ロードスターのパーティレースでは、キャスター角を強く付ける事もあるみたいですが、コーナー後半で巻き込む可能性もあるので、私はそんなにキャスター角を付けないですね。キャンバー角も無加工で付けられる分だけですね。筑波だと国際サーキットほどスピードは乗らないけども、ジムカーナよりは速度域は高いのである意味特殊だと思っています。担当して貰っているショップがジムカーナメインという事もありますが、筑波では一般的に考えられている”サーキット仕様”という物理はジムカーナ車に近いと思います。基本的にはアクセルオンを早く出来る様なセットだとタイムが出やすいですね。