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Race Report

Circuit Trial Rd.3

梅雨入り直前の6月にJAF筑波サーキットトライアル選手権シリーズが開催された。全5戦のうち第3戦はシーズン折り返し地点でもあり、中には年間王者が決まるクラスも出現!ますますヒートアップするタイムアタックの応酬に目を離すな!!

2024 JAF筑波サーキットトライアル選手権シリーズ第3戦

シリーズ勝者が続々と決定した第3戦!
CT6クラスの堀知海選手がコースレコードを樹立!

JAF筑波サーキットトライアル選手権とはJAF公認のレーシングコースにおいてクラス別に行われるタイムトライアル競技。JAF国内B級ライセンスと走行サーキットのサーキットライセンスさえあればプロアマ問わず出場可能だ。その門戸の広さからモータースポーツ初心者も多く参加し、各々が愛車を駆ってレース予選さながらのタイムアタックを楽しんでいる。
年間5戦を予定する筑波シリーズでは今回が3戦目。クラスによっては早くも年間王者が決まるため、この1戦が大きな意味を持つ。トライアル当日は全40台がエントラント。例年6月のサーキットトライアルはウェットコンディションが少なくないが、この日は快晴に恵まれて絶好のドライ。第1ヒート開始の9時35分は気温24.4度、路面温度35.4度。夏に向かうこの季節は気温、塗面温度が上昇するとタイムが出にくく、多くの選手にとってこの1本目が勝負所を意味する。

最初にアタックするA組はCT1〜4クラスの全24台。ゼッケン1から順にコースインし、各車ともアタックを始める。2周目でCT1クラスの澁澤栄一選手が1分1秒639をマークし、同クラスで唯一の1秒台をマーク。しかしポルシェ718ケイマンのCT2クラス森田正穂選手が澁澤選手を上回り、1分1秒516をマークして総合1位に躍り出る。翌周、森田選手と同じ718ケイマンのCT2松代耕二選手が1分1秒781でトップタイムに迫る。4周目でCT2森田選手が1分1秒073をマークし、トップタイムを自ら更新。上位クラスのCT1澁澤選手から0.5秒のビハインドを開くほどの好タイムだ。途中、バックストレートからピットロードに向かってオイルラインが現れ、各車とも最終コーナー進入時に若干の緊張感が走る。そんな最中、終盤に入るとそれまで1分2秒台だったCT1の溝口敦子選手が1秒436をマークし、澁澤選手を上回ってクラス1位に躍進する。CT3クラスはZ33の秋本拓自選手が序盤からトップタイムをマークし続けたが、1分4秒台の壁を越えられずにアタックを続ける。ラスト直前の11周目でようやく1分3秒667をマークし、総合でも5位に入ってフィニッシュ。CT4クラスは全クラスで最多の9台が出場。その中でも2戦連続首位の宮崎邦紘選手が1分4秒314をマークし、またもや1位を獲得した。
「前回は気温の高さからエラーが起きたので、今回は冷却対策でラジエーターを交換して臨みました。そのおかげで前回と違って、チェッカーまで走り切れたのが良かったです。ただ大容量なので2kg重くなり、私自身も3kg重くなったので5kg重くなった!」と語気を強める溝口選手。

続くCT5〜7クラスのB組がコースイン。オイルラインはオフィシャルによって処理され、各自がタイムアタックに入る。口火を切るかのようにCT5の石井均選手が1分8秒393のトップタイムをマーク。同じCT5の鯉渕慶比古選手が1分8秒442で0.05秒のギャップを置いて2位に入る。しかし、なかなかタイムが伸びずに各車とも歯痒い時間が続く。残り3分を切り、鯉渕選手がクラス唯一の7秒台に入って1位の座を奪って第1ヒート終了。CT6では開始5分時点でロードスターND5RCの堀知海選手が1分7秒763をマークし、何とこれがコースレコードとなる。続く5周目で同じND5RCを駆る安本悠人選手が1分7秒856をマークし、1秒以内のギャップで堀選手の背中を追う。8周目で堀選手がタイムを0.1秒縮めて1分7秒753でさらにレコードを更新してフィニッシュ。CT7ではロードスターND5RCの日向孝之選手がトップで折り返した。

正午になり、第2ヒートがスタート。曇天模様のおかげか気温26.1度、路面温度39.2度と、朝と比べて大きく変わらないコンディションだ。1本目と同じテンションでタイムの更新に期待が高まる。CT2の森田選手が1分1秒729と1秒台に収めると、CT1の澁澤選手が1秒682で上回る。その背後には松代選手が1秒908と肉薄するタイムで迫る。その後、1秒台に入ることはあっても順位、ベストタイムともに変化がないまま時間が経過。と思いきや、森田選手が1分1秒663をマークして総合1位に立つ。これが決め手となり、順位が確定されて2本目が終了。CT1〜CT4のいずれもトップタイムは1本目が上回る結果となった。CT2クラスは今年に入って森田選手が初の優勝を飾った。CT1は溝口選手、CT3は秋本選手、CT4は宮崎選手がいずれも3戦連続の優勝を飾る実力を見せつけた。
「実はサーキットトライアルで長年乗っていたRX7がボロボロで。6月の雨の時期だったら電子制御があるこっち(=718ケイマン)の方が可能性があるかなと思って乗りました。でもこの車で筑波を走るのが今日でまだ3度目なんです。今までより重く、動きも大きいのでまだモノにはなってないですね。制御を先生代わりに、お仕置きを受けないよう練習中です」とA組第1ヒートの総合1位に輝いた森田選手が振り返った。

B組の第2ヒートはCT6で見応えある快進撃が繰り広げられた。まず第1ヒートで2位の安本選手が2周目で1分7秒907と7秒台に食い込む。すると次周で堀選手が7秒773と上回り、レコードを記録。さらに5周目で7秒589をマークして、再びレコードを記録。周を重ねるごとにレコードを樹立していく堀選手に会場中が目を見張る。総合順位のワンツーもCT6の堀選手、安本選手が飾った。CT5は石井選手が1分8秒095と自身の1本目を上回るも、鯉渕選手のベストを更新できずに惜しくも2位の結果に。CT7は第1ヒート同様に日向選手が1位をキープし、今季初の優勝を飾った。
「1本目で自己ベストと同じくらいのタイムが出たんですが、車のコンディションを考えるともう少し出せるよなと思っていました。1本目後にアンダー気味に減衰を調整して、アクセルの踏める量を増やしたのが上手くハマったのかもしれません」と堀選手は第2ヒートを振り返った。

第3戦を終えてCT1は今季初参戦の溝口選手が3連勝に輝き、年間王者の座を確定させた。しかし以降の出場は現在のところ不明だと試合後に話した溝口選手。その動向にも注目だ。そして同じく3連勝を果たしたCT3の秋本選手、CT4の宮崎選手もチャンピオンを確定させた。わずか残された2戦にまだまだ目が離せない!

CT1

溝口敦子 選手

ママのおでかけGT-R

CT2

森田正穂 選手

寝不足ましゅ~☆GT4

CT3

秋本拓自 選手

ガレージ4413☆72☆Z33

CT4

宮崎邦紘 選手

Tiレーシング お上品GR86

CT5

鯉渕慶比古 選手

TECmscテンロクシビック

CT6

堀 知海 選手

OKAYUロードスターND

CT7

日向孝之 選手

シリウスPNロードスター

筑波マイスターの『俺ならこうする!』

コース2000の攻略法やマシンセットアップ!
その方法をJAF筑波サーキットトライアル選手権の猛者に教えてもらおう!!

蝶間林一夫 選手

ジムカーナからサーキットへ転向したランサーエボリューション

CT1 蝶間林一夫 選手

GT-R、GDAインプレッサなど実力者が凌ぎを削り合うCT1クラス。そのクラスの中で長年に渡り、存在感を放ち続けるのがT2フォルテックスベアランサーを駆る蝶間林一夫選手だ。筑波をよく知る蝶間林選手にコース2000仕様のセッティングを聞いた。

元々、この車はジムカーナ仕様だったんです。ジムカーナに比べてサーキットは車が幾らか古くても走れるのが良いですね。1年ごとにサーキット仕様に変えていき、ギア比を高くして抵抗を少なくしました。デフも弱くして、とにかく徹底的に抵抗をなくすことを大切にしていますね。スムーズにトルクを回すのがタイムアップに繋がりますし、今では自分も成功してきていると思います。筑波仕様としてはミッションのファイナルを合わせています。筑波でテストしてちょうど良い圧に調整したギアを入れたおかげで2速、3速がドンピシャでハマるんですよ。純正だとファイナルが高くてどれも中途半端に終わる感じがするんですよね。ただタービンは純正の方が下からの突きがあって良いと思います。なまじっか変えちゃうと下がなくなっちゃうので、トルクがなくなって乗りづらくなるかもしれません。変えるならエンジンから、とことん変えるのをオススメします!