Race Report
Super FJ Rd.2
2021 JAF筑波/富士スーパーFJ選手権シリーズ第2戦
レース直前に降り出した雨。運を味方にした野島遼葵選手が、うれしい初優勝!
天気予報では西から下り坂となっていたが、朝は青空が広がり何とかレースまで天候がもってほしいところだった。公式予選の始まるころには雲が広がり、風も強くなってきていたがドライコンディションで行われた。
セッションをリードしたのは、前戦で2位となった安田航選手だった。計測14周目に59秒248までタイムを削り参戦2戦目で初ポールポジションを獲得した。 「チームのおかげでマシンのフィーリングもいいので、決勝でもスタートを決めることができれば逃げるレースができると思います」と自信のコメント。
2番手に本田千啓選手が59秒504、3番手に野島遼葵選手が59秒621、4番手に秋山健也選手が59秒778と続き、ここまでが59秒台をマークした。5番手に1分00秒102の金沢太景選手、6番手に1分00秒227の下村剛司選手、7番手に1分00秒418の本間隆史選手、8番手に1分00秒418と同タイムで林寛樹選手と続いた。
その後、強い風は吹き続け、気温は逆に下がってくると雨がパラパラと落ちて来る。何とかドライでレースができるかと思われたが、コースインするタイミングで雨は本降りになってくる。この時点で、レインタイヤを履いていた選手もいたが、ほとんどがグリッドでレインタイヤに交換。フロントロウ2番手の本田選手と12番手グリッドの塚本成人選手の2人のみがスリックタイヤのままレースに臨んだ。
雨が降り続く中、レースはスタート。ポールポジションの安田選手をトップに、2番手に野島選手、3番手に秋山選手、4番手に本田選手と続くが、スリックタイヤの本田選手は、さすがに厳しくペースを上げられない。その本田選手を5番手以下の選手はなかなか抜くことができずオープニングラップから早くもトップ3が抜け出す展開となる。
安田選手がレースをリードし、野島選手がピタリとこれをマーク。秋山選手は、やや間隔が空くが必死について行っていた。4番手には、本田選手がつけていたが、2周目に一気に8番手までポジションを落としてしまう。
トップ争いは、安田選手と野島選手の一騎打ちになるかと思われたが、3周目の第2ヘアピン手前の80Rで安田選手が姿勢を崩してしまう。何とか立て直そうとするがコースアウト。このすきにトップに立った野島選手が一気にスパート。5周目にファステストラップをマークし、追いすがる安田選手を引き離していく。安田選手の背後には、秋山選手が迫っていたが、ダンロップコーナー進入で痛恨のスピンを喫してしまう。秋山選手は、すぐに戦列に復帰したため3番手をキープする。
その後方では、本間隆史選手、澤井良太朗選手、Rocky選手、竹上裕樹選手の4台が4番手争いを繰り広げていた。ここから7周目に本間選手をかわした澤井選手が抜け出し単独4番手となっていく。
野島選手は安定して1分04秒台で周回し、トップを独走。そのまま18周を走り切り、うれしい初優勝を飾った。安田選手は、2戦連続の2位。3位に秋山選手が入り、MASTERSでは優勝を飾った。4位に澤井選手。5位に竹上選手、6位にRocky選手、7位に松田大輝選手、8位に林寛樹選手と続いた。
Winners Interview
優勝
野島遼葵選手
「レース前からチームと相談しながらでしたが、チームが“レインで行こう”と決断してくれたのでココにいるのかと思います。序盤は後ろにつけて、何かあったら接触しないように気をつけていました。ミスがあれば前に出ようと思っていたら、その通りになったので、そこからは自分のペースでスピンしないように走りました。初優勝なので、本当にうれしいです。支えてくれたチームを始め、応援してくれた全ての皆さんに感謝します。ありがとうございました」
2位
安田 航選手
「スタートはうまく決まったので落ち着いて走ろうしていました。80Rでスライドし始めたのでカウンターあてて立て直そうとしたのですが、コースアウトしてしまいスポンジバリアまで行きそうだったのですが、何とか復帰して最後まであきらめずに走りましたが2位と不甲斐ないレースになってしまいました。次戦こそは3度目の正直と行きたいですね」