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Race Report

TTC Rd.2

TTC1400とVitzの4台だけで競った開幕戦。今回はレビン、シルビア、86クラスも含めて同時に16台が混走する複合レースに激変!! 特にストレートではパワー差が歴然の車両と争う混走に、戸惑いを隠せないスターレットとヴィッツ勢。不慣れな環境下で激戦を制したのは!?

2022 筑波ツーリングカーシリーズ第2戦

「ようやく気持ち良く勝てるレースができました!!」大きなミスなくセットをこなした荒川智弘選手が連覇達成!!

1400cc以下のN1車両で競われるTTC1400クラス。限られた小排気量の中で余すことなくフルパワーを引き出した者が勝者となる。初戦は前回優勝の荒川智弘選手を始め、続く2位の丸山翔矢選手、3位の添田蓮太郎選手とガレージビクトリー所属の3台で争われた。しかし今回は堀雅清選手が新たに参戦。合計4台のEP82型スターレットがエントリーした。そして旧型Vitzを使用したクラスは、山本広志選手ひとりだった初戦から一転。ベテラン勢2名が参戦して活気に沸いた。

AE86型レビン、ZN6型86/BRZ NR-A、P-FRシルビア……。クラスとして一見ギャップはあるが、TTC1400とのタイム差は割りと近め。異なる特性を持つ高排気量の車両と距離感近く争う中で、いかに間合いを合わせて好タイムを叩き出すか。そんな混走レースの組み立て方には、幅広い経験や知識、鋭い勘、巧みなセンスなどを必要とする。心配された雨模様とはならず、ラインもほぼドライで迎えた予選では、連覇を狙う荒川選手が一枚上手のレース運びを見せた。「予選は最初と最後に走ったのですが、10分待って他のクラスのラップをモニターでチェックしていた所、86がコンマ1以内にいたんです。0.15秒上げられれば、ポジションアップできたので、決勝を見据えた中で、もう一回出てタイムを詰めなければと思いました。2回目のアタックをかなり頑張って、0.1秒削って一台抜けたのが結果的にターニングポイントとなりました」と振り返る荒川選手。前回のレースで接触があり、一ヶ月以上の修理期間を要したようだが、そんなブランクを感じさせない走りと、冷静な判断も相俟って、1分08秒304で全体3位という好成績を叩き出してTTC1400のポールポジションを獲得した。一方、前回の決勝では荒川選手への追突に加えて、今回は練習走行でクラッシュしてしまった添田選手。接触を恐れる余り、自身でリミッターを掛けて、本来のドライビングを発揮できず、「苦手な最終コーナーも上手くまとめられず、一番の課題となってしまいました」と肩を落としたが、1分08秒772で全体6位に入る健闘ぶりを見せた。そして前回はマシントラブルで別車両での参戦だった丸山選手は、本来の相棒を引き連れてエントリー。しかし全く練習が出来ず、タイヤもユーズドの状態。「予選はフィーリングを確かめながらのランでした。探りながら走ったら、ちょっとガス欠症状のようなトラブルが発覚して悩まされましたが、悪くないペースで行けたかなと思います」と準備不足ながら、荒川選手の1秒圏内に詰めた。堀選手は一人1分9秒台だったが、挽回の余地あるポジションをキープした。

いよいよ手に汗握る決勝が迫ると、ギャラリーが次々とスタンドに集合。16台による大乱闘の火蓋が切られた。レビン、シルビア、86に混じって、好スタートを切った荒川選手のスターレットが先頭集団に食らいつく。コーナーやヘアピンでは、駆け引きしながら多種多様なマシンが飛び込んでくるが、不安視されたクラッシュなどは一切なし。そのまま上位陣とラインを争った荒川選手が大きなミスもなくセットをこなし、盤石の走りでレースを進めて2戦目も制した。「今回で自己4勝目になるのですが、今までこんなに気持ち良く勝てたレースってないんですよ。やっと報われた感があります。見守り、支えてくれた人々へ最大限の喜びでお返しできました」と満面の笑みを浮かべた。様々なトラブルに見舞われながらも、2位と上々の結果を出した添田選手は「なんとか前の集団に離されないようにと必死でした。課題の最終コーナーをメインに、イメージと自分のドライブを上手く結び付ける練習をしていきたいです」と総括した。途中まで添田選手の真後ろについていた丸山選手は、次第に後退していったが3位に入賞。「最初はコーナーでぶつかるかな?と思う反面、冷静な自分がいて、ここならお邪魔していいかな?とすり抜けて入ったり、そういう面白さも感じながらのレースでした」と振り返った。

3台による攻防が繰り広げられたVitzクラスでは、レース経験豊富な高橋宏選手が予選から他の追随を許さず圧勝。サーキットから車で15分の自動車販売店を経営し、仕事の合間をぬって平日に練習を重ねたが、「予選も練習通りのタイムでした。もうちょっと頑張って、速いタイムを出さないと駄目ですね。まだまだ練習不足でした」と納得のいかない様子。前回単独参戦だった山本選手は、対戦相手となるベテランの高橋選手や井上満夫選手のリザルトや戦歴をチェックして分析。対策を講じて挑み、序盤は高橋選手の背を捕らえていたが、最終的に32秒の大差をつけられて2位となった。「楽しく走れたのが一番良かったです」とライバルの出現を歓迎しつつも、「想定していた走りから、伸び悩んでしまいました。全てのコーナーで練習不足を痛感しました」と反省を口にした。

TTC1400クラス2連覇の荒川智弘選手。地域の多大な応援を受けながら、愛して止まない筑波サーキットを堂々と疾走!!今回も愛息と一緒に表彰台へ!!

前回のペナルティによるポジションダウンからリベンジを果たした添田蓮太郎選手。前日の練習時に起きたクラッシュの影響を感じさせない走りで堂々の2位入賞!!

3位に入賞した丸山翔矢選手。急遽マシンを変更した前回とは違って本来の車両で挑んだが、古タイヤ&練習なしの一発本番。しかし途中まで添田選手の後方に張り付く健闘を見せた。

Vitz RACEはベテラン高橋宏選手が優勝。バイトを休んでメカニックを担当してくれた息子・謙太さんは近々ライセンスを取得予定。今年中に親子対決も見られそうだ。

Results » 予選 決勝

Winners Interview TTC1400

優勝

荒川智弘選手

「昨日の練習時点で、ハーフウェットのようなコンディションで、かなりいい練習ができていました。クラスとしてみたらギャップはありましたが、やはりタイム差が近いクラスの混走だったので、その点では一周目はスタートが上手くいって2番手まで上がったのですが、その後、接近した状態で他の車とレースが出来て楽しかったなと思います。4勝目でようやく気持ちよく勝てるレースができました。運営、メカニックやチームに最大限の喜びを返すことができました。夏に向けての課題があるので、これからのシーズンを見据えてどのように取り組んでいこうかと考えている所です」

2位

添田蓮太郎選手

「予選はまだまだ課題が自分の中で残っていて、それを試しながら決勝を走っていたのですが、タイムが出ませんでした。苦手な最終コーナーがあるので、そこを上手くまとめられなくて、タイムに結構ばらつきが出てしまいました。昨日の練習の時からそこが一番大きな課題。満足のいく走りが出来ませんでした。いつもヴィッツとかと走っていましたが、86やシルビアとの混走は初めて。台数もいつも4、5台でしたが、台数も多くてドキドキしながらのレースでした。車によってストレート、コーナーが速かったり、近い距離で走っている時に、自分が気持ち良く走るにはどうすべきか?とずっと考えながら走りました」

3位

丸山翔矢選手

「前回のレースから全然練習が出来ていない中、急遽参戦が決まりました。前回はマシントラブルで別の車両を使用していたので、今回は完全に予選が練習。フィーリングを確かめながらのランでした。タイヤもユーズドの状態で、予選でどこまで行けるかと探りながら走っていた中、荒川さんと1秒圏内に詰められたけれどもミスが多かったです。ちょっとガス欠症状っぽいのが、予選から発覚したりして、その辺りに悩まされた部分はありました。でも思うように車が走ってくれないという訳ではなく、決勝はちょっと離れてしまいましたが、それなりに予選も悪くないペースでは走れたかなと思います」

Winners Interview Vits RACE

優勝

高橋宏選手

「練習よりも速く走れるようにしたかったのですが、予選も練習通りのタイムでした。もうちょっと頑張って、速いタイムを出さないと駄目ですね。まだまだ練習不足です。混走がいい面があるけれども、やはり速い車が来るじゃないですか?その辺で逃げる所も作らなければいけないですし、自分の力不足ですね。ペースはさほど乱された訳ではないですが、予選の方がちょっとキツかったですね。25年ぐらい前はスターレット乗りで、ヴィッツは今年で2年目です。この後のレースは全部出る予定。来月はぶっつけ本番で富士に行って楽しんでこようかなと思います」

2位

山本広志選手

「選手の方々を自分なりに分析をして挑んだのですが、僕の技術が追いつかず、伸び悩んでしまいました。ベテランの高橋選手は落ち着きがあって、すごく速かったです。車両にも僕自身、全く乗れていなかったので、もし次お会いできる機会があったら、どうやってその差を埋められるかが課題。そして、全てのコーナーに練習不足を痛感しました。明らかにミスったと自分でも分かってしまうレベルでした。前回は僕一人だったので、ライバルとなる選手と楽しく走れたのが一番良かったです。今回のように常に3、4台が表彰台争いをして、誰でも気軽に参戦できるクラスになればいいなと思います」