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Race Report

Super FJ Rd.7

タイトル争いは、いよいよ佳境!!マシンやレーサーのポテンシャルをフルに発揮するセットアップやタイヤマネジメントが蓄積されてきた中で、今シーズン初のウェットレース。天候や運も味方に付けつつ、アグレッシブな戦略が必要とされる闘いは混沌と緊張の極みへ!!

2022 JAF筑波/富士スーパーFJ選手権シリーズ第7戦

“茨城の昇り龍”田上蒼竜選手がシリーズ制覇!!悲願のキャリア初チャンピオン獲得

本格的フォーミュラの第一歩となるSuper FJシリーズ。筑波だけでなく全国各地のサーキットでシリーズ戦が開催され、その集大成となる年末開催の「S-FJ日本一決定戦」には、未来のプロレーサーを夢見る勇猛果敢なドライバーが集結する。この筑波でもその頂点を目指し、希望、歓喜、苦悩、飛躍、挫折などが交錯。毎レース、人生を賭けた本気の闘いが繰り広げられているのだ。そんな本シリーズも佳境に入り、若き挑戦者達の新たな伝説の幕開けとなる一戦が開催された。残り2戦となり、年間チャンピオンの可能性が残されているのは4名。4戦2勝と今季最多優勝を誇る田上蒼竜選手、開幕優勝を飾り上位をキープする稲葉摩人選手、今季の優勝候補筆頭株で前回優勝の安田航選手、その3人を僅差で追う白崎稜選手だ。本戦で田上選手が優勝した場合、最終戦を待たずしてチャンピオン決定となるため、3名の選手はタイトル確定阻止を賭けた決戦に挑んだ。観測史上トップクラスの台風14号の接近に伴いウェット宣言が予想されたこの日、期待と不安が入り交じる中、予選はドライコンディションではじまった。序盤から上位陣が火花を散らし、周回ごとに頻繁に順位が入れ替わる接戦。シリーズチャンピオンに王手が懸かる田上選手は、課題である第1ヘアピンのブレーキングなどミスが重なり、序盤は伸び悩んでしまう。その隙きを突いて安田選手、白崎選手が好タイムをマーク。タイヤの消耗を避けるため、田上選手は早めに引き上げる予定だったが、ピットからコースに引き返して、粘り強くアタックを続ける。そして執念の走りで追い上げ、18周目で安田選手から0.011秒差の58秒801でポールポジションを獲得し、自ら王座を大きく引き寄せた。3番手の白崎選手は58秒909、稲葉選手は59秒080で4番手と続いた。

そして運命の決勝へ。レース前のブリーフィングで雨天時のラップ数減少も示唆される不安定な天候となった筑波サーキット。予選から曇天模様となり、決勝は激しい雷雨に見舞われ、路面はヘビーウェットの状態に。「日本でも有数の超テクニカルなレイアウト」と呼ばれる手強いコースに悪コンディションが加わり、タイトル争いに大きく影響することが懸念された。そして悪い予感は的中。レースは大荒れの展開となった。レッドシグナルがブラックアウトすると、一斉にスタートしたマシンから視界を遮る程の水しぶきが上がる。ポールポジションから幸先良くスタートを切った田上選手を筆頭に、好スタートの白崎選手が2番手に着け、安田選手をオーバーテイク。しかし稲葉選手は第1コーナーでスピンし、出鼻をくじかれてしまう。しかし、接触がなかったのが不幸中の幸いで、レースに復帰して追い上げを図る。その後もトラブルは続き、4周目で内藤大輝選手が第2ヘアピンでコースアウトすると、水を含んだ土にスタック。その影響を逃れた田上選手と白崎選手は、3位の安田選手を大きく引き離し、首位争いのバトルに突入した。そして経験の浅い若手ドライバーがヘビーウェットに悪戦苦闘する中、ベテランの貫禄を見せた予選12位通過のマスタークラス・秋山健也選手が、徐々に順位を上げて4位に浮上。そんな中、滝のような雨によって路面の水分量が増したことと、スタック車両回収のため7周終了時点で赤旗中断となってしまう。依然として雨は止まず、レースは続行か、はたまた中止か。大会運営が協議の末に下した判断は、フォーメーションラップ1周を含む6周でのリスタート。後続を大幅に引き離していた田上選手や白崎選手は振り出しに戻されたが、続く安田選手、秋山選手、5番手に追い上げた山下友基選手、遅れを取り戻した6番手の稲葉選手は絶好のチャンスとなった。

命運を分けた決勝2度目のスタートは、田上選手が若干ホイルスピンしながらもトップを死守。さらに稲葉選手が一気に順位を上げる。一方、ここまで好調の秋山選手は残念ながら6位にポジションダウン。すると、またしてもアクシデントが発生。山下選手が第1ヘアピン直前のS字で単独クラッシュしてしまう。スポンジバリアやマシンのパーツが路上に散乱したため、直ぐ様イエローフラッグが振られた。結局そのままセーフティーカー・フィニッシュ。悪天候によるアクシデントで、不完全燃焼のままシリーズ第7戦は幕を閉じた。その結果、地元茨城県出身の田上選手がシリーズチャンピオンを獲得!「実は人生初の年間チャンピオンなのですが、あんな終わり方だったので実感とか達成感とかあまりないのが正直な感想。でも予選でポールを取ったからこそ、この順位になれたので、もちろん嬉しいです!」と爽やかな笑顔を見せた。今年のチャンピオン争いは次戦を待たずして決着となったが、来シーズンに勢いをつなげるためにも、最終戦も熾烈なバトルが予想される。一体、有終の美を飾るのはどのドライバーなのか!?ラスト一戦への奮起に期待がかかる!!

人生初のシリーズチャンピオンに輝いた田上蒼竜選手。荒天のため外での表彰式は中止となり、優勝を祝うシャンパンファイトはおあずけに。

表彰台常連の白崎稜選手。ドライビングの精度がアップし、本戦では田上選手を射程圏内に捕らえる健闘を見せた。次戦で今季初のトップを狙う。

毎回のようにファステストを獲る安田航選手。その実力は折り紙付きだ。全力でレースに挑む覚悟、飽くなき勝利への執念を最終戦にぶつける。

6位入賞を果たしたマスターズの秋山健也選手。幾度となくイレギュラーな事態を乗り越えてきたベテランのレース運びは、若手レーサー達にはお手本として映ったはず。

2~4位は5ポイント以内と僅差。最終戦は稲葉、安田、白崎3選手の上位争いにも注目だ!!

Results » 予選 決勝

Winners Interview

優勝

田上蒼竜選手

「サーキットでのシャンパンファイトは残念ながら出来ませんでしたが、帰ってからやりたいと思います(笑)。予選でスリックを使いすぎてしまって、決勝はきついなと思ってたので、雨になってくれてよかったです。雨は楽しくて大好き。ダンロップのレインはすぐに熱も入ってくれて、全然不安なく走れました。それに有利な前にいたので、すごく気楽に走れました。まだ出来ていないのはグランドスラム。最近は安田君にファステストを取られているので、そこも取って、全クリを目指したいなと思います。最終戦は10月の終わりなので、もし気温が低ければ57秒も入れるかもしれない。できたらコースレコードも目指したいです」

2位

白崎稜選手

「正直悔しいですね。勝てたレースだったと思います。途中まで雨に苦戦してたんですけど、あと10周で何とかできるって思ったときに赤旗が出てしまった。悔しいですけど、これもレースなんでしょうがないです。いつか雨が来ると思っていたので、いろんなところで雨の練習はしていました。一応準備したことを発揮できた部分はありますが、ちょっと届かなかったですね。予選で前に出られなかったのが響いたと思います。またオンボードと車両のデータを見て、自分の意識しなければいけない部分を探って、最終戦を勝ちに行きたいと思います」

3位

安田航選手

「予選に関しては前回よりも余裕はなくて、僅差の戦いになると思っていました。ギリギリで負けてしまったのは悔しかったです。平均ラップはこちらが速かったので、決勝で抜ける自信はあったのですが、雨が降ってしまった。雨に関して自分はまだまだ乗り切れていないところがあり、勝つのは難しいなっていうのが正直な感想です。昨年も2回雨のレースがあったのですが、今年はタイヤが変わったし、この雨量はさすがに初めて。大事な決勝は無理ができないので、やはり乗れなかった。チャンピオン争いは終わってしまったので、もう一戦は普通に勝って終われるようにしたいです」

Winners Interview ~MASTERS~

MASTERS 1位

秋山健也選手

「久々に入賞できて嬉しいです。前半は上手くタイヤのグリップを掴めて、前に行けました。周りも前に出ようとして突っ込んで来るんだろうなと、ある程度想定しながら走っていましたが、意外と序盤はそんなに来なかった。隙を突いて抜けられたので良かったです。決勝は今年初のウエットレースでしたが、こちらでもタイヤのグリップを思うように掴めて手応えを感じました。ドライのペースがどうも上がらないので、最終戦は前とバトルできるように調整していきたいですね」