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Race Report

Super FJ Rd.6

真夏の第5戦から約2ヶ月のサマーブレイクを経て、秋の3連休初日に筑波/富士シリーズ第6戦が開催された。ここまで全勝を挙げる小村明生選手を筆頭に有力レーサー達が筑波に再集結。絶対王者小村選手を止める猛者は現れるのか?このまま小村選手が年間チャンピオンに輝くのか?シリーズ終盤のタイトル争いはどうなるのか⁉

2022 JAF筑波/富士スーパーFJ選手権シリーズ第6戦

シムレーサー出身のSFJルーキー角間光起選手が初優勝!
準優勝の小村明生選手はシリーズチャンピオンを確定!!

フォーミュラレースの入門クラスでも知られるスーパーFJは、若手からベテランまで多様な面々がひしめくカテゴリー。今回は全9台が集結。JAF筑波/富士スーパーFJ選手権シリーズ第7戦が開催された。やはり注目を集めるのは、筑波ラウンド全戦全勝のファーストガレージ小村明生選手。全ての選手が打倒小村を意気込む中、特にその炎を燃やすのが前戦予選で0.1秒差まで迫ったZAP SPEED武者利仁選手だ。現在ランキング2位の武者選手は今回優勝すれば、富士での勝利もあり年間シリーズ王者も再度射程圏内に入る。さらに夏のもてぎで活躍を見せた現在ランキング3位の中澤凌選手など、5台の同門ZAP勢が一斉にプレッシャーを掛ける。

9月後半でも残暑厳しく、公式予選スタート時刻の8:20で気温は30度近くを記録。夏さながらのコースコンディションで予選は定刻通りにスタート。3周目に武者選手が59秒510のトップタイムを出すと、内藤大輝選手が59秒505、角間光起選手が59秒090と次々にベストラップが更新されていく。6周目で小村選手が59秒040、武者選手が59秒055と上回ってポールポジション争いはさらに激化。その直後、59秒028とタイムアップしたのはこの日デビュー3戦目のELEVレーシング角間光起選手だった。すると次の7周目で武者選手が59秒003をマークして再び1位に。しかし、その直後にピットに入ろうとした武者選手がレーン直前でシフトミス。最終コーナーのアウト側にハーフスピンを喫してしまう。砂がコースに撒き散り、後続レーサー達は慎重にラインを取ることとなった。スピン後、武者選手はコースに戻るもそのまま1周してピットイン。それに続くように小村選手、中澤選手と計7台が次々にピットに入る。赤旗が提示されると思われたが、予選はそのまま継続。暫くして各自コースに戻るものの、ダスティな路面の影響からか後半はベストタイムが更新されずに予選は終了した。

予選直後、「公式の見解を待ちたい」と語る小村選手はじめ、武者選手の一件についてレーサー達はオフィシャルの判断を待つ。そこで下されたのは武者選手にグリッド最後尾への降格ペナルティだった。結果的に決勝のポールポジションは小村選手、その隣に角間選手というフロントロウとなった。

決勝フォーメーションラップ開始時刻に近付くと外気温は34.4度まで上昇。路面温度も48.1度を記録する。フォーメーションラップでタイヤを温め、各車がグリッドに着くとスタート。「仕掛けるならスタートしかない」と角間選手はオープニングラップの第1コーナーで先頭の小村選手にアウト側からいきなり仕掛ける。両車が並んだまま1コーナーを立ち上がる。するとアウトサイドだった角間選手がS字にかけてイン側を奪取。するとそのまま小村選手を抜き去りトップに浮上。ダンロップコーナーにかけて着実にポジションを固め、2位の小村選手とコンマ5秒の差を付けて1周目を終了。2ラップ、3ラップと快走を続けて8周目に入るとその差は1.2秒に拡大。じわじわと2位を引き離す角間選手。「3周目、4周目ぐらいから水温が上がって、加速やストレートで(角間選手に)全然追いつけなくて。2位キープに切り替えてしっかりゴールまで運ぼうと思いました」と小村選手。その後ろは名門ZAP勢の中澤選手。コンマ1秒前後の差をキープされ続け、中澤選手のブロックに追われる形に。一方、最後尾スタートの武者選手は序盤から順調に番手を上げ、折り返し8周目では5位に躍進。4位内藤大輝選手とのギャップはわずか0.191秒という力走を見せた。

後半に入るとトップの角間選手がさらに独走状態を確固たるものにする。15周終了時点で4秒のマージンを築く快走だ。各車16周目に入ると、5位内藤選手に激しく接近する武者選手が1ヘアで内藤選手のインに切り込んで接触。内藤選手の内側リヤに乗り上げた武者選手はまたもスピンを喫し、両車リタイヤとなってしまう。残り2周となった17周目、「あそこしかチャンスがなかった」という思いで中澤選手が1ヘアで小村選手を刺して遂に2位の座へ。しかしコースではイエローフラッグが出たため、ファイナルラップでは互いにポジションを戻すことに。その後の健闘も虚しく、小村選手が堅実な守りの走りを見せてチェッカーを通過した。最終的に1位の角間選手は2位と6.824秒差を付けて圧巻の勝利。デビューから3戦ながら堂々の優勝。さらにチームとしても記念すべきSFJでの初勝利を飾った。

今回のリザルトによって最終戦を待たずに小村選手の年間シリーズチャンピオンが確定。7年ぶりにカムバックした今シリーズで2016年以来の王座奪還となった。しかし今回のレースで頭角を表したルーキー角間選手の登場により、筑波のSFJが一層の面白さが増すことに。待望の最終戦も熱いバトルが展開されるに違いない。

eスポーツからリアルレースへの挑戦!目指せ第二のヤンマーデンボロー!!

ここまで筑波ラウンド全勝を記録していた小村選手が2位

徐々に手応えが出てきてはいるものの優勝はまだ遠い中澤選手

予選はトップタイムながら武者選手はペナルティを受けタイムを抹消

Results » 予選 決勝

Winners Interview

優勝

角間光起選手

コースの性質上、レース中に仕掛けるのは難しいのでスタートで仕掛けるしかないと考えていました。いざスタートして蹴り出しもある程度上手くいって、1コーナーのブレーキングで刺せたのでそこからは踏みちぎるしかありませんでした。最初は小村さんを警戒していましたが、意外と後ろとのギャップが開き始めて。8ラップか9ラップあたりの中盤でミラーに映る車が見えなくなって、これは今日行けるかもと思いました。(優勝して)正直言葉が出ないというか。デビューからまだ3戦目で、優勝なんて雲の上のような現実離れした話かと思ってたんですけど、喜びでいっぱいです

2位

小村明生選手

最初しっかり蹴り出して、中澤選手を抑えつつ、角間選手がアウトから来ても抑えきれるかなと思ったんですけどね。角間選手がしっかりアウト側から並んで出口まで来られたので、そこは無理せずに引きました。後半で勝負を仕掛けたかったです。(今シーズンの)今までで言ったら0点ですが、トラブルを起こさないようなレース運びとしては100点の成績で終われたかなと…。3位の中澤選手を抑え切れたという部分では、筑波でいっぱい走っているというスキルを見せつけられたんじゃないかなと思います。次もこのまま成績を落とすことなく、反省して前を向いて次も頑張りたいです。

3位

中澤凌選手

スタート直後、目の前にいた小村さんが思ったよりもゆっくりで外から角間選手にまくられちゃいました。後半もやっと1回入り切れるチャンスがあったと思ったらイエローが出てて。あそこしかチャンスがなかったので、どうしようもなかったです。次回は予選で完全燃焼できるように頑張ります。