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Race Report

TTC1400 Rd.2

昨年来、予選決勝とも盤石の運びでレースをリードする田中千夏選手に、何とか一矢報いたい荒川智弘選手という構図で展開するTTC1400クラス。第1戦はAUDI FUN CUPとの混走、さらに決勝は雨というコンディションが各ドライバーを悩ませたが、今回は単独クラスで路面もドライ。想定外の波乱はなかったものの、逆に田中選手の強さを証明する結果となった。

2021 筑波ツーリングカーシリーズ第2戦

正確無比なドライビングでラップを重ねた田中千夏選手が堂々の優勝

ウエットコンディションで行われた決勝レースで、視界の悪さからトップでゴールラインを通過しながらチェッカーフラッグを見落とした田中千里選手が10秒加算で2位に降格、代わって荒川智弘選手の優勝で幕を閉じた3月の第1戦。それから約2カ月、前夜ぐずついた天候も回復しドライコンディションとなった5月23日(日)、午前8時から公式予選が開始。

第1戦はAUDI FUN CUPとの混走になったため時間の使い方に工夫が必要だったが、今回はTTC1400の単独開催のため15分間の予選時間をフルに使える。とはいえタイヤのグリップ力を最大限に引き出すには、集中力を高めてアタックする必要がある。この予選で早くも自分の間合いで仕掛けたのが田中選手。公式予選のコースインは前戦の決勝リザルト順になるため、第1戦で2位の田中選手は荒川選手に続くことになる。しかし予選2周目の1コーナーで早くも荒川選手をパスしてタイムアタックを開始。 「最初の1周で前夜の雨の影響がないことを確認した上で、荒川選手をパスして早いタイミングでタイムアタックすると決めていました。私は、タイヤが本当にグリップしてタイムを出せる美味しいところは1周しかないと考えているので」と言う田中選手は出走車8台中で最も少ない予選8周回の6周目で1分08秒198のベストタイムを記録し、第1戦に続きポールポジションを獲得。これに対して荒川選手は6周走行後にピットインしてタイヤを交換。「普段は最初から使うタイヤを温存して、予選後半でタイムを詰めていく作戦でしたが、思った以上に田中選手が先行していてギャップを詰めきれませんでした」と1分08秒504で2番手。以下3番手に渡邉崇司選手、4番手に堀雅清選手、5番手に山本純一選手、6番手に丸山翔矢選手と続く。

気温21.7℃、路面温度30℃まで上昇した11時30分、15周の決勝レースが開始。ポールポジションの田中選手は抜群の反応でスタートを決め、アウト側の荒川選手を牽制しながら理想的なライン取りで1コーナーをクリア。2番手の荒川選手、3番手の渡邉選手もこれに続くが序盤で各車のギャップが固定化されてしまい、渡邉選手が「抜けもしないし抜かれもしない、まるで公式予選のような感覚でした」という展開に。その中で白熱したのが、堀選手と山本選手の4番手争い。コーナーごとに山本選手が堀選手を追い詰めるものの、50代半ばからTTC1400レースを始めて着実に経験値を上げてきている堀選手が巧みにかわす展開を繰り広げた。

屋外で過ごすには気持ちの良い陽気だが、内装もエアコンもないマシンの中は熱気が充満し、身体が暑さに慣れていないこともあって真夏よりむしろ体力的にシビアな面もあるのが快晴の5月のレースの特徴だが、そんな条件でもミスなく周回を重ねた田中選手がトップでゴール。シリーズポイント争いで2本先取しておきたかった荒川選手は惜しくも2位。今年10年ぶりにTTC1400レースに復帰した渡邉選手が第2戦に続き3位入賞を果たし、以下4位に堀選手、5位に山本選手、6位に丸山選手が続く結果となった。

TTC1400クラスは事実上スターレットのワンメイクレースだが、だからこそマシンセッティングの差やドライバーごとのテクニックがラップタイムや結果に反映されてしまう。#11田中千夏選手はレース後「いつも必死なんですよ~」とコメントするのが常だが、スムーズながら隙のないドライビングは圧巻だ。

10年ぶりのTTC1400復帰となった第1戦は混戦の中からもぎ取った3位だったが、今回は予選決勝ともポジションを堅持した渡邉崇司選手。「前の2台はまだまだ遠いですね」と語りながら、昔取った杵柄パワーを遺憾なく発揮した。

15周の決勝レースは1~3番手のギャップがかわらず膠着状態に。レース中盤の1ヘア立ち上がりからダンロップブリッジまででこの程度開き、さらにゴール時点で2位の荒川選手と3位の渡邉選手との差は5秒以上に広がった。

終始プレッシャーを掛け続ける#39山本純一選手に対して、一歩も退かず前を譲らない#9堀雅清選手の4番手争いが白熱。最終的に堀選手が4位、山本選手が5位でゴールしたが、その差は僅か0.203秒。

Results » 予選 決勝

Winners Interview

優勝

田中千夏選手

「前日の天気が悪くTTC1400が当日最初のクラスだったので、公式予選では舗装を張り替えた2ヘア入り口部分のグリップが心配でしたが、問題も不安もなくタイムアタックできました。予選タイムの1分08秒198はもう少し出せるかなぁと思いましたが、気温が急に上昇したせいもあったかもしれません。決勝はマシンがすごく乗りやすくてスタートもうまく決まったので、自分のペースでレースをできました。ちょっと調子に乗りすぎたのか、中盤の1ヘアで2速にうまくシフトダウンできなくて“ヤバい!”と焦る場面もありましたが、なんとか回避できて助かりました。外からは余裕に見られているかもしれませんが、ドライバーとしては必死で逃げていたんですよ」

2位

荒川智弘選手

「シリーズポイントを考えると第1戦で優勝した勢いで2本先取して優位に立ちたかったのですが、想定以上に田中選手に速さがありました。マシンのセッティングやタイヤの使い方など戦略的には間違っていないのですが、決勝中の走りにどうしてもムラが出るところがあり、それが現在の差になっていると思います。今のところは田中選手に分があると認めざるを得ないので、8月の第3戦は勝負圏内に入ることができるよう練習を重ね、走りを安定させて臨みます」

3位

渡邉崇司選手

「10年ぶりだった第1戦に比べて冷静にレースができましたが、その分、前の2台とのギャップを痛感しました。決勝中なのに前後ともいなくて“これ、予選なの!?”と思うぐらい。実は10年前、自分が乗っていたのが今の荒川選手の31号車だったんです。最後のレースはビリで、一緒に悔しい思いをしたあの31号車が僕の前を走っていると思うと感慨深いものがありますね。残りのレースで何とか31号車を抜くことを目標に、全身全霊を掛けて頑張ります」