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Race Report

TTC1400 Rd.3

年間5戦で争われる筑波ツーリングカーシリーズTTC1400。雨の3月から始まった2021年シリーズは猛暑の第3戦で早くも折り返しを迎える。ここまで田中千夏選手と荒川智弘選手が1勝ずつを分け合う展開で、今後を占う上で両者にとって負けられない一戦となった。そんな中でシュアな走りを見せつけた田中選手がポールtoウインで2勝目を獲得した。

2021 筑波ツーリングカーシリーズ第3戦

ドライバーにもマシンにも厳しい猛暑のレースで田中千夏選手が2連勝!!

3月の第1戦はウエット、5月の第2戦はドライ、そして今回の第3戦は前戦より10度以上も気温が高い猛暑の中での開催となったTTC1400。真夏のレースはマシンのエンジンやタイヤ、そして何よりドライバーへの負荷がとても高い。一方、年間5戦で争われるシリーズ戦を考えても、折り返し地点となる第3戦の重要度は高い。

8月1日(日)、公式予選が開始される午前8時10分には気温29.6℃、路面温度37.7℃に達した筑波サーキットに5台のEP82スターレットがコースイン。今回はトヨタヴィッツカップ車2台と混走になるため、計7台が予選に挑む。予選時間20分の内、最初の5分はTTC1400が優先、最後の5分はヴィッツが優先となるため、TTC1400ドライバーにとっては早めにタイムを出しておくのが予選のポイントとなる。

いつもの通り、ここで早めのアタックを開始したのが田中千夏選手。「これだけ気温が高いとアウトラップでタイヤは暖まってしまう感じなので、2周目からアタックしました。グリップの美味しいところは、そう長く持たないと考えているので、4周目までにタイムが出なければそれ以上はないかな」という言葉通り、3周目に1分08秒354のベストタイムを記録。前日の練習走行の印象からこれ以上のタイムアップはないと踏み、わずか4周のアタックで予選を終了。

一方、シーズン2戦を終えてポイントでは同点ながら、ここまで田中選手より前でゴールできていない荒川智弘選手。筑波サーキットでの練習走行に加えて耐久レースにエントリーするなど、繰り返し走ることでマシンのセッティングやドライビングに磨きを掛けて予選に挑む。「今回はいつにも増して多くの仲間が応援に駆けつけてくれて、メカニックも総出でマシンを作ってくれているので、彼らに応えるためにも結果を残したいです」と1分08秒836で2番手に着く。これに続く3番手は1分09秒098の渡邉崇司選手。「前回のレースからサスペンションセッティングを見直し、自分のドライビングスタイルにマッチした方向性になったことでとても乗りやすくなりました。10年ぶりのTTC1400で、前2戦はレース勘を取り戻すだけでいっぱいいっぱいでしたが、ようやく前の2人と同じ土俵に上れた手応えがあります」と自信を覗かせる。以下4番手に山本純一選手、5番手に堀雅清選手と続いた。

公式予選後も気温は上昇を続け、午前10時50分には気温32.8度、路面温度50度となった中、15周の決勝レースが開始。コースイン前のパドックから運転席で集中力を高めていた田中選手は若干のホイールスピンを喫するも落ち着いて対応、抜群の反応でスタートダッシュを決めてアウト側から並びかける荒川選手を制して1コーナーを立ち上がる。「1コーナーさえ先に抜ければ、いつもは練習走行どおりにラップを刻むことを考えて走りますが、今回はこの暑さなのでタイヤがフレッシュなうちにマージンを稼ごうと一所懸命プッシュしました」と田中選手。これを追う立場となった荒川選手だが「第1ヘアピン手前のS字コーナー1個目でエンジンのミスファイヤが出てしまい加速しなくなってしまいました」と突然の不調がマシンを襲う。結果として不具合が出たのはこの1度だけで、その後は3番手の渡邉選手と4番手の山本純一選手と競り合いながら先行する田中選手を追うものの、一分の隙も見せずにコンスタントに周回を重ねた田中選手がトップでゴール、第2戦に続き2連勝を果たした。2位には「不測の事態はありましたが、今戦はマシンのセッティングが決まって思い通り走り、乗っていてとても気持ちがよかったです。次はドライビングの精度を高めて田中選手に挑みます」と語る荒川選手、3位渡邉選手、4位山本選手、5位堀選手という結果となった。

前日の練習走行で「熱の入り方がこれまでのタイヤと違う」と感じたという#11田中千夏選手。前戦の決勝順位に基づき公式予選をトップでコースインするや否やタイムアタックモードに突入。20分間の予選を4周回で終え、2周目に1分08秒354のベストタイムを記録。

決勝レースでは田中選手がわずかなホイールスピンでスタートが若干遅れ、1コーナー入り口で公式予選2番手の#31荒川智弘選手が並び掛かる「なんとか気合いで」押さえ込む。「追う立場になるとタイヤを消耗するので、1コーナーを先に立ち上がるのは必須です」と田中選手。

ミスファイヤで一度はレースを諦めかけた荒川選手だが、その後少しずつ差を詰めて田中選手に迫る。「決勝順位では田中選手が1位で自分が2位ですが、もっと接近戦に持ち込んで真の意味で田中選手を追い詰めたい」と次戦に向けて決意を語った。

サスペンション調整が奏功して、練習走行からレースまで存分に満喫できた#1渡邉崇司選手。「トップを走る田中選手が見える位置で荒川選手を追い、#39山本純一選手に追われて、久しぶりに痺れる展開に興奮しました」と後半戦に向けた手応えを実感。

Results » 予選 決勝

Winners Interview

優勝

田中千夏選手

「年間5戦のシーズンの中で2勝目を挙げられたのはよかったです。予想以上に暑くて、追ってくる荒川選手との戦いもありますが、集中力を切らさないよう自分との戦いもきつかったですね。猛暑の時季は公式予選でも決勝でもタイヤが早くタレてきちゃうので、予選なら早いうちにタイムアタックを行い、決勝でも周回数が少ないうちにマージンを稼ぐことが重要だと思います。今日は荒川選手のマシンに若干不調があったようですが、クルマが万全なら速い選手なので、残り2戦も気を抜かずこの勢いでいきたいです」

2位

荒川智弘選手

「夏のレースは嫌いじゃないですし、メカニックが頑張ってくれたおかげでマシンは自分の思い通りにドライビングできたので楽しいレースでした。それだけに決勝1周目のミスファイヤは想定外でしたが、突然のスローダウンにも後続の渡邉選手が紳士的に対応して下さったので何とかポジションを守ることができました。田中選手に近づきつつあった中盤、第2ヘアピンで一瞬シフトが入らなくなり、地道に詰めたギャップが開いたのが悔やまれますが、次戦はマシンと自分の精度を高めて田中選手に挑みます」

3位

渡邉崇司選手

「レースの度に地元の岐阜県から遠征してくるので練習走行の機会も限られますが、今回はマシンのセッティングと自分のドライビングがフィットしてとても乗りやすく楽しく仕上がり、公式予選でもかなり手応えを感じました。決勝は2周目まで荒川選手のマシンの調子が今ひとつだったようで“これはイケるか!!”とテンションが上がりましたが、もう一歩届かなかったですね。ただ、ようやくこのマシンの走らせ方が分かってきたので、次戦はもうちょっと接近戦に持ち込みたいと思っています」